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窮猿投林

2025.01.27(月) 06:00

1月27日。計画どおりに執筆が進まないまま沖縄から帰宅した。この歳まで生きると悔悟ばかりだが、若い頃から計画性を身につけてこなかったことを最も後悔している。正確に言うなら、計画は立てるのだけれど、それがそのまま実現したためしはない。作り変えてばかりいる。

三省堂とアルクから出す本に加えて、2年前から計画している著作の原稿を書き進めなければならない。なのに、締切が最も近い三省堂から依頼された本に四苦八苦している。英単語の使い方に偏りがあるとつまらないので、細心の注意を払う。英文のミスはあまり無いとは思うが念には念を入れてAIに添削をさせる。そうこうしているうちに1ページを書くのに何時間も費やすのである。

そこへきて、書くという作業はインプットしたもの、つまり私の脳内に収めたものを吐き出すことだから、脳内がすっからかんだと書けない。昭和時代の本に載っているような古い情報ならいくらでも書けるのだが、最近よく使われる表現や昔の単語集には出てこなかったがこの5年10年で頻出の単語もある。古いものは英語も古いのだ。

したがって、ひたすらインプットをしなければならない。朝から病的にNY TimesやらJ TimesやらBBCやらをクリックするのは、世界情勢を知りたいというのもあるが、半分は英語のインプットである。その中からメルマガの「英語クイズ」を出題して、読者にシェアしている。浅田先生や遠藤先生の小説を読みたいなと思いながら、それは寝る前の短い時間にとっている状態である。

書いている時間だけだったらなんとかなりそうなものだが(それでも遅筆につき難しいかもしれないけれど)、英語を読む時間が半端なく長いので、一日の大半が英語漬けである。おかげでこの年齢になっても英語力が衰えずに済んでいるのだからアルクやら三省堂やらには感謝すべきなんだろうけれど、灘校を退職したらゆっくりとなんて思っていたら当時より英語をやらねばならなくなった。

四の五の言っていないで、まずは三省堂の『まるまる反復英文法総復習』のBOOK②を仕上げにかかろう。

木村達哉

追記
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