2月4日。昨日は疲れた疲れたと言ってばかりいたが、さすがに十時間以上寝たらそれなりに疲れも取れて元通りの体と心になった。体が疲れると心も疲れる。心技体という言葉がある。あくまでも私の考えだけれど、順番から言えば体心技である。昔の人たちもそう思っていたのかもしれないが、「たいしんぎ」は少し言いにくい。
この「心技体」が柔道由来の言葉であると聞いたのは、嘉納治五郎が灘校創設に関わったからだろう。ただ、こういう古い言葉の発祥には諸説あり、確定させることはできない。古木源之助の著書がもとになっているという説もあれば、道上泊がその言葉を普及させたという説もある。いずれも柔道家であるから、柔道オリジンであるのは間違いないだろう。
柔道の「心技体」が相撲になると「心気体」になる。技よりも気力が重要だということなのだろう。柔道では技術が、相撲では気力が、それぞれ重視されているのは面白い。英語の勉強などは相撲に近いように思える。私のように能力が低くっても気力を振り絞って継続できた人が習得できるのが英語である。
週末は尼崎と大阪で講演である。尼崎は英語学習方法と世界の広げ方について、大阪では保護者を対象に話をさせていただく。思えば、心技体のいずれも無茶苦茶だった高校時代を送った私が、私なんかよりよっぽどまともな人生を送ってきた人々に壇上から話をすることになるとは思わなかった。
私がどこから比較的まともになったのか、否、もしかしたら今でもハチャメチャなのかはわからないが、心を尽くして英語を習得したり学校で幸せな生活を送る技をお伝えするべく、とりあえずは風邪などひかないよう体には気を付けておこう。
木村達哉
追記
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