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自分で分析すべし

2021.05.04(火) 08:00

今日は根尾君が満塁ホームランを打ったとYahoo!トップが伝えてくれたので、YouTubeで何度も繰り返して見ておりました。ナゴヤドーム、じゃなかった、今年からバンテリンドームか、あの球場は甲子園や福岡と同じでかなりでかいので、しっかり振るか、あるいは打球にスピンをかけないと飛ばないらしいんですよ。

根尾君が大阪桐蔭の生徒だった頃からドラゴンズに入ればいいなと思っていたので、私は嬉しい。彼は努力家で、春のキャンプを見ていても本当に熱心に練習しているんです。他の選手たちは練習中に白い歯を見せていることも多いんですけどね。落合監督時代は誰も白い歯を見せて笑っていなかったんです。鬼気迫る練習でした。今はずいぶん楽しそうに練習しています。

若い選手たちは笑っている場合じゃないですよね。一軍の試合に出られないと、いつ解雇されてもおかしくないわけです。数字を出さなければいけません。私、春のキャンプで練習を見るのは大好きなのですが、根尾君はいつも必死です。真面目過ぎてダメになるパターンだけは避けてほしいなと思っていましたが、コーチやOBのアドバイスを取捨選択し、自分で考えて自分で成績を上げていってほしいなと思います。

これは生徒たちも同じですよね。先生方はいろんなことを言います。学校のA先生はAという教材を勧め、B先生はBという教材を勧め、塾のC先生はCという教材を勧めます。全部やるのは無理そうなので、とりあえず一番信頼の置けそうな先生が勧めた教材をやるという生徒が多いように思います。特に塾に通っている生徒は、なんとなくですがCを選ぶケースが多いんじゃないでしょうか。

でも、C先生がその生徒のことをよく知っているかというと、まったくそんなことはありません。ではA先生やB先生は知っているかというと、これまたそれほど知っているわけではありません。その生徒のことを一番よく知っているのは誰ですか。

そうです、その生徒自身です。

まさか先生が、この生徒はこういう単語は覚えていないが、こちらの熟語は覚えているはずだ!というようなことを、それぞれの生徒たち全員に関して知っているはずがありません。こういう単語は教えたとか、こういう熟語は教えていないとかいったようなことはわかっています。しかし、各生徒の知識量や理解の程度を指導者がわかっているわけがありません。

だからどうしてもアドバイスは、大雑把やアバウトとは言いませんが、最大公約数的になってしまうんです。

生徒たちは、何よりも自分を見つめ、いまどういうことをしなければならないのかを自分で判断することです。あの先生の言うことを聞いているのにちっとも伸びない!この塾に通っているのにぜんぜん成績が上がらない!そんなことを言われても、先生方も困ります。判断するのは生徒たち自身だからです。

根尾くん同様、自分の弱点をしっかり分析し、それを埋めていく努力をすることです。弱点が小さくなったある日、あなたにも満塁ホームランが打てる日が訪れます。がむしゃらにやるのでは駄目です。分析をしたうえで、弱点を洗い出し、それを潰していくのです。

木村達哉拝