2月6日。毎年この日はこの画像である。亡き母の誕生日。私が生きている間ぐらいは「誕生日おめでとう」と言ってやりたくて、SNSやブログに画像をアップした上で、仏壇に手を合わせる。せっかちだった彼女だから、さすがにもう生まれ変わってどこかで２回目か３回目かわからない人生を送っているように思うが、それでも私の母だった彼女を思い出せる人間は少なくなってきた。

その数少ないうちのひとりである私が生きている間ぐらいは、おめでとうと言ってあげたいではないか。どちらかと言えばかなり厳しい母ではあったけれど、私にたくさんの本を与えてくれたのは彼女だし、文章の書き方を教えてくれたのも彼女である。作文の課題が出ると、彼女が書き、私がそれを読み、そして真似た。

その点では私の師匠は母だったのかもしれないな。そんなことを考えながら、今日一日を過ごした。おかあさん、誕生日おめでとう。で、まだお迎えには来るなよ。

木村達哉

追記
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