2月7日。執筆三昧の一日。昨年出した『まるまる反復英文法総復習BOOK』の続編である。おかげさまでBOOK①はかなりご好評いただいているそうで、著者と三省堂社員一同はええじゃないか踊りを繰り広げている。ただ、著者としては喜んでばかりはいられない。ご好評いただいている本の続編でがっかりさせるわけにはいかないではないか。気合いは朝青龍並みである。
この『まるまる反復英文法総復習BOOK』を、今まで私の本を使ったことがない学校でもご導入いただいているのは、おそらく英文法のドリルブックなのに語彙レベルが高いからだろう。高いというよりも、身のまわりのもの、たとえば「ちりとり」とか「ごみ回収車」とか「教頭先生」とか「養護教諭」とかがよく出てくるからではないか。
多くの文法問題集は、文法問題集だからという理由であまり語彙にはこだわらない。たとえば、学校生活を表す英文で使われる語といえばlibraryやteacherが定番で、infirmary(保健室)やschool nurse(養護教諭)などは出てこないものが多い。『まるまる英文法総復習BOOK』ではあえて生徒たちは知らないかもしれないが、単語集に出てこないかもしれないが、英語学習者として知っておくべき単語を多く用いた。
「ペットボトルのお茶」や「おまもり」や「次の次の駅」などはもしかすると「この問題集は語彙が難しい」と思われるかもしれない。難しいわけではないのである。身のまわりのものを英語で言えない生徒たちが多いので、難しいと感じるだけだ。garbage truck(ごみ回収車)やvice-principal(教頭先生)が難単語のわけがないではないか。
執筆中のBOOK②ではそれらの語彙に加えて、「消費税」だの「円安」だの「文科省」だの「貿易摩擦」だのが登場するが、英文法を勉強しながら、専用アプリで語彙チェックもできるのだから、古い言葉で申し訳ないが「一粒で二度おいしい」ではないか。私が言うのもナンだが、超お勧めの一冊である。
なら早く書けよと言われるのは重々承知。わかっている。ああ、大丈夫だ。わかっているよ。なんの問題もない。Mr. Evineも頑張っているそうだから、がんばるよ。ああ、がんばる。おお、もうなんも言うな。
木村達哉
追記
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