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尼崎市ユース交流センターにて講演 ~英語勉強法と世界の広げ方

2025.02.08(土) 10:00

2月8日。尼崎市ユース交流センターと尼崎市中央図書館主催のイベントに登壇した。教え子が同センターで働いているのだが、彼からの依頼である。演題も先方から与えられた「英語勉強法と世界の広げ方」。英語が苦手だ、英語が嫌いだ、こういう子どもを一人でも少なくしたいという思いでいるとのことだった。

定員は30名だったが、後部に椅子席を設けねばならないほど多くの方々がご来場くださった。英語の勉強法はひとつしかない。音を覚える。英語を日本語に直す。日本語を英語に戻す。この流れのみである。あれこれの方法があるように見えるのは、余計なことに手を出し過ぎるのである。英語を日本語に直すのがリーディングとリスニング、日本語を英語に戻すのがライティングとスピーキングの力を涵養する。

が、講演の最初に申し上げたことだけれど、実はそれ以上に外国語の学習で重要なことがひとつある。続けることだ。いくら優れた教材を使おうと、いくら優れた教師についていようと、週に3日か4日程度しか勉強しないようではまったくといっていいほど力は身につかない。

その点で言えば私はラッキーだった。貧乏だったのとぜん息持ちだった。将来は親もとを出て、ひとりで稼ぐ必要があった。でないと生きられないのは確実だからだ。誰か人さまから施しを受けながら生きるのは恥ずかしいという気持ちが強かった。自分の人生ぐらい手前でなんとかしたいではないか。

朝から発作が出ていると出勤できないので会社勤めは中学生のときにあきらめた。とはいえ貧乏だったので働かねばならない。考えて、せっかく本を読むのが好きなんだから、本を書いて生きていこうと決めた。中3のときである。物書きなので言葉は大事だと思い、日本語と英語を人の何倍も勉強しようと思った。

結果、途中でいろいろあったが今の私が形成されていったのだが、イベントでは与えられた時間が2時間もあったものだから、そのプロセスを順に話した。人の人生譚などつまらないのではないかと心配していたが杞憂だった。終了後、高校生を含む多くの人たちが私のところに来て質問をぶつけた。質問が出るのは聞く側が受け身ではなかった証左である。

年配の人たちも多かったが、幸せに生きるために、死ぬまで勉強である。私は英語と日本語に加え、他言語とゴルフと楽器を勉強しているが、いずれも死ぬまで続けようと思っている。そのためには体と脳と心がある程度は健康でなければならない。食べるものに気を付け、酒を極力飲まないようにして、長いこと勉強して人生を愉しむ所存だし、今日参加してくださった方々も勉強を通じて幸せに生きてくださればと願っている。

木村達哉

追記
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