2月19日。今年の沖縄は例年より寒いなと思っていたけれど、やはりこっちは格別である。散歩中にちらちらと白いものが落ちてくる。私と妻はいつも帽子をかぶっているからいいのだが、さくらの頭にそれが落ちる。頭と足を冷やすと風邪をひきやすい人間とは違うのだろうが、なんだか可哀想で散歩はいつもより短時間である。
寒いと脳の血管が切れやすくなるし、寒いと猫背になるから肩が凝りやすくなるし、寒いと熱燗を飲み過ぎるし、健康には良いことなどひとつもないように思われる。ところが全国の長寿県を厚生労働省のHPで調べると、滋賀・長野・京都・石川・福井・富山など、男女とも上位に寒い県がランクインしている。
一方、下位10県を見ると、秋田や青森などの寒い県も含まれてはいるが、沖縄(男性43位)や高知(同42位)などの暖かい県も含まれている。要は気温ではなく、喫煙や飲酒などの生活習慣が影響するのだろう。暑い寒いでは決まらないようだ。喫煙は緩やかな自殺であると言ったのは知り合いの医者である。
各省庁のHPに載っているくさぐさのデータを暇つぶしに見るのが好きだ。データはあくまでもデータであり、たとえば長寿県である滋賀県に私が移住したからといって私も長生きできるというものではない。しかし、男女とも長寿である滋賀や長野と男女とも最下位の青森とは何が違うんだろうと、他のデータを突き合わせて考えるのが好きなのである。
外務省のHPには海外に移住した日本人の数が右肩上がりに増えていることがわかる。文科省のHPだと18歳人口がこんなにも減っていくのかということがわかる。しょうもないYouTubeを見るより面白い。SNSのほうが役に立つという向きはそれもいいだろうが、これからの自分をしっかり形成するのにはSNSより霞が関だと信じている私はオールドメディアならぬオールドパーソンなのだろうか。
木村達哉
追記
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