2月24日。目覚めたら、広島の街は真っ白だった。本当はいつもどおりに平和記念公園に行ってから帰ろうと思ったのだが、この雪では怪我をする可能性が高いと断念し、広島駅へ向かった。福山に住んでいる娘の家に顔を出そうと連絡をし、久しぶりに孫に会った。
孫はオジイ!オジイ!と非常に元気に飛びついてくる。愛犬さくらの2キロに慣れている私には、彼女の13キロが腰に来る。が、嬉しくないわけがない。こんなクソみたいな人生を送ってきた人間にでも笑顔を見せてくれる娘一家には幸せに生きてほしいと願う。遺してやれるものは遺してやりたい。自民党政権では相続税が40%もあるのだけれど。
日本社会は変容していく。私の孫が12歳になる2035年、小学生の数が40%減になる。20歳になる2043年、新卒者の数が現在の2/3になる。超売り手市場なので就職する側はいいかもしれないが、企業は就活生が来ない会社が増え、人材不足で倒産の憂き目に遭う。就職できたと思って安心していたら倒産することになるのだから、新卒者も就職には慎重になるだろう。
教員不足だの生徒不足だの言っているが、人口減少はまだ始まったばかりである。学校だけでなく塾予備校も大変な時代がこれから始まるのである。国防ひとつをとっても自衛隊の定員割れに拍車がかかるのだから、国全体のカタチは変わらざるを得ない。
勉強が嫌いでやる気が出ないなどと呑気なことを言っている向きもあろうが、自己投資と健康投資をしないのは緩やかな自殺ではないか。生産人口が減っていくのだから年金額はどんどん減っていき、一方で給与から引かれる社保料はどんどん増えていくことになろう。
アドラー心理学的に言えば、これも日本国民が望んだことなんだろう。変化を好まず与党を維持したいと願い、さらには選挙にも参加しない国民が半数以上となれば社会はこうなるという例である。が、せめて私の娘一家や周囲の人たちだけは幸せに生きていってほしいと願う。かく言う私も呑気に構えてはいられない。あと何年生きるかわからないところが人生のゲーム性であるが、あと40年生きても大丈夫なように自己と健康に投資をしておかねばならない。
木村達哉
追記
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