興南高校(沖縄)でやる気のある先生方が集まって勉強会をするので参加してほしいと依頼がありまして、行ってきました。先月も同じ勉強会がありましたが、前回とはテーマが異なり、今回は具体的にどうやって生徒たちの成績を上げるのか、そのスキルを教えてほしいということでした。自分が西大和学園と灘校で学んできたことを、だいたい余すところなく、いやもしかしたら多少は余っているかもしれないけど、お話しいたしました。
いろんなスキルを具体的にお伝えしたのですが、先生方に何度も申し上げたことが1つあります。それはこれら全てのスキルを支えているのは、職場での円滑な人間関係と比較的良好な労働条件であって、スキルばかり追い求めても、人間関係や労働条件が悪い職場だと、そもそも教員が「明日もしっかり出勤したい」という気持ちにならないので、技術を身につけても徒労に終わるということです。
技術的に高い先生であっても、そもそも出勤意欲が湧かなければ、そのスキルは無駄になりますもんね。その点で言えば、スキルを身につけるのも大切なんやけど、職員会議とか校務委員会などで、職場を良くするための議論をしないといけないですよと申し上げました。
これは学校に限ったものではないですけどね。
終わってから、さっそく議論をしている若い先生方がおられ、興南の未来がさらに輝かしいものになればいいなと思いながら学校を出ました。先生方がスキルアップすることで、沖縄の子どもたちの力が伸びるはずです。今日の勉強会が実りあるものになればいいなと思っています。
木村達哉拝