2月28日。すでに今年も二か月が過ぎた。残すところ十か月である。歳をとると残り時間を意識するようになるが、ことさら時間が過ぎるのが速いように思う。今日の夕方は妻とでかけたのだけれど、気が付いたら大晦日になっていたなんてことにならないようあれこれを話し合った。
毎年かならず行方不明になる。スマホはMAPやバスの路線を調べるためのAPP以外は立ち上げず、特に出版社の方々からの連絡やSNSへのアクセスを遮断する。執筆はするがMUSTからは離れる。頑張っている自分へのご褒美という意味合いはまったくない。行ったことのない場所に行くのに日本を引き摺りたくないのだ。
先生方の異動がない私立の学校や県教委などから講演や研修の依頼を届いている。たいていはアルク植元君に調整してもらっているが、予定がフィックスするたびに手帳に記入する。すでにけっこうな数の依頼が書き込まれている。ペンディングしているとどんどん手帳が埋まっていく。
さすがに二か月も過ぎたのに行方不明になる時期も訪れる場所も決めていないのは妻に申し訳ない。彼女にも用事や予定はあるだろう。明日からは4日間の山形ライフが待っているが、帰ってきたら話し合って決めようということになった。これ以上のペンディングは危険だ。
生きている間にできるだけたくさんの地球を見ておきたい。キュプラー・ロス博士によれば死後にもそれなりの世界が待ち受けているらしいけれども、少なくとも今回の人生はさすがに後半戦に入っているのである。仕事もいいが、しっかりと地球を楽しみたい。そのためにも、予定決定をペンディングするのは悪手である。
木村達哉
追記
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