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山形東高校にてグローバル人材育成講座

2025.03.04(火) 07:00

3月4日。山形東高校で全生徒たちに講演をして帰宅した。グローバル人材育成講座と銘うった講演会であるから、グローバル社会とは何か、グローバル人材をどうして社会は欲しているか、どういうメンタリティーが必要かについて話をした。日本社会の変容と、それに際して変えねばならない我々の考え方について説明した。

大学は出たほうがいい。入るのも出るのも簡単になってしまった大学には価値が無いと言うインフルエンサーもいるが、決してそうではない。大学卒でないとビザがおりない国は多い。アメリカ然り、カナダ然り、オーストラリア然り、イギリス然り、韓国然り、シンガポール然り。企業で働きだした後の能力など大卒も高卒も関係ないと思われるだろうが、大卒でないと海外派遣ができない。

また、ご存じのとおり、日本はどんどん小さくなっていく。高1の生徒たちが55歳になる頃、20代と30代の人口は現在の半数ほどである。年金制度が維持できると思わないほうがいい。とすれば、老後は2000万円が必要と言われた時代もあったけれど、そんなのは「今は昔」である。さらに円安はこれからも加速する。

機械的に学校に行って授業を受けていてもあまり意味はないように思える。来年再来年に始まる社会デビューに向けて準備をしなければならない。彼ら彼女らの中には、東大や東北大などに来年入学し、そのあと私の教え子のように会社を立ち上げる者たちも出てくるだろう。以前のように「社会に出る=学生じゃなくなる」ではないのだ。学生をやりながらバイトでは得られない大きいカネを稼ぐ時代なのである。

ただし、能力のある人間でなければ人さまからお金をもらえるわけがない。どういう勉強をするかは人によるが、そもそもどういう方向に生きていくかは、まだ決める必要はないにしてもしっかり考えておかねばならない。

そういう話をした。生徒たちはここかしこで発せられるオヤジギャグに笑いながらもしっかりと考えていたように思う。それなりの大学に入ったのにぐだぐだな人生が待っている人たちもかなり多い。大学合格程度ではまったく人生は決まらないが、それでも20代で人生詰んだなという人は少なくない。

しっかりと自分の人生を俯瞰し、しっかりと準備を進めてもらえればと思う。それにしても4日間、山形東高校の先生方にはお世話になった。校長先生、棚村先生、井上先生をはじめ、皆さんに感謝申し上げます。つや姫があまりにも美味しくてちょっと太りました。

木村達哉

追記
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