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知性格差

2025.03.05(水) 06:00

3月5日。明日は地元の高校で講演をすることになっているので資料を作成した。山形でホテル住まいをした疲れなのか、それとも驚異的に美味しいつや姫をうまいうまいと言いながら食べ過ぎたのか、体が重く感じる。そうは言ってもだらだらと過ごすわけにはいかない。明日の資料を仕上げた。

資料を作成する際、学校の偏差値は参考になる。HPなどに載っている生徒たちの進学先も参考にする。仮に与えられた演題が同じであっても同じ話をするわけではない。

知性格差の問題がある。本をあまり読まない生徒が多い学校、勉強をしない生徒が多い学校、要するに知性や教養レベルが低い学校の場合、話がそもそも理解できないケースがある。山形東高校のように東大や京大などを目指す生徒が多い学校の場合は真逆で、言葉が軽いと聞いてもらえない。知的な大人を対象とした講演で使う言葉をそのまま使える。

最近は進研模試で偏差値60程度でもなかなか集中して聞けない生徒が増えてきたように思う。偏差値は言うまでもなく全体の中のポジションを表すので、子どもが多かった20年前の偏差値60と現在の偏差値60とでは違う。社会人デビューする新卒生のレベルが下がっているという記事があったが、当然の流れである。

講演の際、それほど偏差値レベルが高くない学校でも最初の5分10分で様子を見、この学校は大丈夫だなと思ったら学力の高い学校と同じ話をするケースもある。偏差値はあくまでも目安であって、50程度しかなくてもしっかりと知的好奇心を持って講演に臨める子どもたちもいるのだ。大人がどういう教育を施しているか次第である。

明日の講演はどうかな。そんなことを考えながら資料を作った。こちらを楽しませてくれる子どもたちであればいいな。

木村達哉

追記
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