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国公立大学個別試験前期日程の合格発表

2025.03.10(月) 10:00

3月10日。国公立大学個別試験前期日程の合格発表が今日までに終わった。悲喜こもごもであろうが、当の本人だけではない。今年は合格者が多い!と喜んでいる学校があるかと思えば、このままじゃ倒産するんじゃないかと悲哀に満ち満ちた職員室もあろう。

西大和学園時代は毎年東大と京大の合格者数、または関関同立の合格者数が右肩上がりだったので、この時期は愉快でしょうがなかった。日頃頑張っていたのは生徒だけじゃない。教員だって家族との時間が削られ、当時は自宅に帰るのが毎日21時や22時だった。ブラックという言葉などなかった時代である。教員は生徒よりむしろ数字を見て喜んでいた。

西大和学園でも灘校でも、高2から高3に持ち上がる頃には何人ぐらいが難関大学に合格するかがわかる。中高一貫校では英語と数学を高2の終わりまでに仕上げろと言い続けているが、それをきちんと守って高3で理科社会に打ち込む生徒はたいがい合否当落線を超える。こちらは教員というより管理者で、それを守れる子が増えるよう学年を管理するだけだ。

今日は知り合いの弁護士や議員の子どもたちが東京大学に合格したという連絡を賜った。教え子からは『ユメタン』を使っている我が子が志望大学に合格したという連絡が入った。東大合格者たちはいずれも試験当日、東京大学に拙著を持っていき、ぎりぎりまで『東大英語リスニングSUPER』や『東大英語リスニング』を聞いていたらしい。

受験はゲームのような要素こそあれ、決して水物ではない。やるべきことをやっていたらたいていは合格するものである。ただ、受験の勝者がそのまま人生の勝者(人生に勝ち負けがあるかどうかは議論の余地があるが)になるわけではない。あくまでもスタートラインに並ぶ権利をゲットしただけである。

合格した人はよかったね。ただ、油断のないように。これ幸いと遊んでいたら、3年後はえらい目に遭うよ。

木村達哉

追記
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