学校や塾の方々から、どう指導すれば進学実績が上がるのかを教えてほしいというご依頼を頂戴します。実際、そういう演題での講演もそれなりにオファーをいただきます。僕は西大和学園のときも、灘校のときも、まったく同じ教え方をしてきました。自分が学年部長(灘では学年主任)をしている学年は、失敗したくありませんし、進路保障って学校においてはもっとも大事なファクターですから、それなりに結果を出してきました。
が、たとえば高3になってから「実績を上げたいので教えてほしい」と言われても、それはもうほとんど結果が出ているのも同然なので、キビシインジャナイデショウカ的なことを申し上げるようにしています。実績を出すとか、成績を上げるとかって、一朝一夕に成し遂げられるようなものではありませんからね。特に学校の場合、職場の人間関係や労働条件は、進学実績を上げるための極めて重要なファクター。そんなものが一晩にして変わるなんてことはあり得ないわけです。
ただ、そうは言っても進学実績を上げるために、あるいは生徒たちの成績を上げるために、知っておかねばならないことというのはあります。ですから、依頼されたときには、上に書いた人間関係や労働条件をクリアしたうえで知っておくべきはこういうことですよ、という話をさせていただくのです。
特に持っておくべきスキルとしては、興南高校で6日に行ったときの写真を参考にしていただけると思いますが、①教科の力、②この先生みたいになりたいと生徒たちに思わせる人間力、③伝える力が必要です。この①②③のどれが抜けていても、あまりいい結果にはならないのではないかと思っています。生徒たちはロボットではありません。ひたすら勉強だけをさせても疲れますからね。
疲れている人が良い結果を出せるわけがありません。
先生方を対象とした勉強会で、またこういった話をさせていただくことになると思います。オンラインなのが歯がゆいですけどね。特に③については、目の前でお話をさせていただくのが一番わかりやすいのですが。
来週末からはアルク主催のセミナーで、指導者の方々に向けて、さまざまなことを話させていただきます。来週は「共通テストで高得点を取らせる指導」です。詳細はこちらに書いてありますので、興味のおありの方はお申し込みください。
それとすみません、いつも読んでくださってありがとうございます。『学校の神様』という小説、今回は第7話です。よかったらハートマークへのクリックやキムラタツヤへのフォローをお願いします。もちろん読んでいただけるだけでも幸せです。こちらからお読みいただけます。よろしくお願いいたします。
木村達哉拝