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生きている間に

2025.03.28(金) 03:00

3月28日。昨日のポストにて『まるまる反復英文法総復習BOOK』(標準)を書き終えたことは書いた。おかげでやることがなくなった…と書くと、あるやないか!という声が品川あたりから飛んでくると思われるが、目の前に差し迫っているものはなくなった。おかげで今日は久しぶりにのんびり過ごした。

灘校を退職して毎日が日曜日に、つまりサンデー毎日になった。サンデー毎日になったのだからさぞかし嬉しいだろうと思う向きもあろうが、逆に休みがなくなった。勤め人のときは日曜日があった。あったから休んだ。今は毎日が日曜日なのだけれど、考えようによっては毎日が平日である。

正月もお盆もクリスマスもなく仕事をすることになった。「今日は休日だ」という意識がなくなったのだから当然である。作家仲間に聞くと、いろんなタイプがいる。年に50日ぐらいしか働かないという猛者がいる。土日は休んでいるという勤め人ライクの者もいる。彼らと比べると私はどうにもワーカホリックである。

書きたいなと思うものがたくさんある。書いてくださいという依頼もおかげでたくさんいただける。そんなわけで、書きたいものと書いてくださいのものとをバランスよくやっていくことになる。前者だけになると生活はきっと苦しくなる。これを書きたいと思っているものが出版社が出したいと思っているものと必ずしも合致しないからだ。

もちろん自費出版という手はあるが、そうするとかなりの出費となる。自分ヒストリーのような記念出版ならまだしも、私が書きたいものは記念ではない。儲けてやろうとは思わないにしても、何百万も出してまでも書きたいかと言われるとなかなかつらい。

現時点では書いてくださいという依頼が非常に多いので、できるだけ締め切りを守ろうと思いながら(そしてたいていは遅れてしまうのだけれど)それらをやっつけている。どこからも依頼がなくなったら、書きたいものを粛々と書いていくことになるのだろう。それ込みで、生きている間に今の倍は世に出してから神様のところへ行きたい。

木村達哉

追記
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