4月4日。私立加藤学園高等学校(静岡)の教職員研修にて講演。同校を訪れるのは初めてだったが、教頭先生が昨年夏に行った英語塾KID’S ENGLISH(富士市)主催の講演会にご参加くださり、私の話をお聞きになったとのことであった。おかげで今日の講演会が実現の運びとなった。
二日間にわたる教職員研修のラストが私の講演というのは当日になるまで存じ上げなかったが、どうりでお疲れのご様子だった。この手の研修は現場を知らない大学の先生などを呼んでくるケースが多いのだけれど、私を呼んでくださったのはある意味よかったのではないか。
なぜなら、この手の研修は私自身なんども受けたことがあり、堅い話をしても頭に入ってこないことを知っているからだ。中身については今更お話しするようなことでもなかったように思うが、これから日本の子どもたちが激減していくのだから、学校としては生き残っていけるよう、先生方は失業しないよう、取り組むしかないという話をさせていただいた。
教職員研修はどの学校でも行われる。灘校の場合、放課後に大学の先生などがやってきて発達障害とかLGBTQとかについて、60分程度の「研修」を受けるものだったが、加藤学園同様に二日間にかけて行われる学校も多い。西大和学園では信貴山の宿坊を借りて泊まりの研修が行われていた。
ただ、どういう研修をしようとも、生徒数はどんどん減っていく。結局は日ごろの授業のクオリティーを高く維持し、生徒たちのチカラを涵養する指導ができない学校はおそらく淘汰されていくことだろう。今日の研修では申し上げたのだけれど、英語の授業ひとつとっても昭和ライクな指導をしている学校では如何ともしがたい。
特に私学の場合、入ってきた子どもの学力が低くても、教員がそれを言い訳にしてあまり伸ばしてやれないと、それなら公立でいいとか、他の私学にしようとかいうことになろう。それぞれの学校はこの先必死なのである。呑気に構えていると、突然生徒はこなくなる。慌てふためくことのないよう、しっかりと研修し、授業力を磨くことが肝要であろう。
木村達哉
追記
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