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勉強の意味

2025.04.07(月) 09:00

4月7日。アルクの植元君と話す機会が非常に多いが、そのなかで書籍の提案をいただく。人生の残り時間はまだまだあると思っている。次作が94点目の著作だが、あと106点は遺したい。そのためには、学びと執筆は両輪である。

『まるまる反復英文法総復習』の標準を脱稿させたので、すでに次に進んでいる。今のところ、具体的な提案はアルクからしかないが、そのうち三省堂からもいただけるのではないかと心の準備をしている。書き始めると毎日数時間はそれに向かうことになる。講演やセミナーの日も気持ちは執筆モードである。

加えて、明日(8日)から始まる学生生活では、原稿用紙50枚に文章を書く宿題が毎週出るらしい。遊んでいる時間、無駄にしている時間はない。自分の人生なので他人のイイネには興味がなく、むしろ自分に褒められる人生を生きたい。死ぬ際にスマホばかり触っていて無駄な時間が多かったなと思いたくない。

中学時代はほとんど勉強などした記憶がない。高校時代はしたがって、特に前半は阿呆を極めた。勉強なんてつらいことをどうしてしなければならないんだ。人間は愉快に生きないと嘘だろう。親のカネで食っている意識がない時分の私はそんなことばかり考えて勉強から逃げていた。おかげで学年最下位に近い成績だった。

当時は勉強の意味を理解していなかった。私も悪いが、大人も悪い。親も教師も誰も教えてくれなかったのだから致し方ない。勉強は誰かの幸せにつながるねんで。勉強は神様からの贈り物につながるんやで。そう教えてくれていれば、私はもっと早くから勉強デビューしていただろうに。

今はだから、先日のKID’S ENGLISHでもそうだが、子どもたちに勉強の意味を教えることにしている。それをどう吸収するかは、あるいは吸収できるかどうかは、子どもたちの知力次第である。が、大人が勉強の意味を噛んで含めて教えてやらねば子どもが主体的にそれを把握して、勉強を始めることはないように思える。

今年度もすでに多くの学校や塾から講演の依頼をいただいている。子どもだけでなく大人(つまり保護者)にもという声があるが、どちらにしても勉強の意味を理解している人がしていない人に教える必要性を強く感じている。灘校生たちの具体的な例は役に立つ。

今月は茨城の藤代高校、山形の寒河江高校、東京の昭和女子大附属を訪問するが、具体的な勉強法よりも大切だと思われる「勉強の意味」はどの学校の生徒たちにも話すことになる。生徒たちが吸収してくれることを願うばかりである。

木村達哉

追記
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