4月11日。『まるまる反復英文法総復習』の標準編を脱稿させたと思ったら、三省堂の編集者から「2ページ多い」という連絡が入った。あれ、おかしいなぁ、基礎編と同じ台割のつもりで作ったのにと言ってもしょうがない。足すか削るかを考えねばならない。
本というのは8ページ単位である。8の倍数になるように執筆する。もちろん「はじめに」や「おわりに」も含めたページ数である。したがって、2ページ多いということは、①あと6ページ追加するか②その2ページを削るかのどちらかが必要となる。さあどうするかと考えた。脱稿して脳は空っぽである。
物書きというのは他人から見ればなんということのないページであっても、かなり入れ込んで書くものである。こんなページがなんであるんだと思われても、作品というのはなにかしらに意味があるのだ。したがって、どの2ページも大切な我が子であり、それを間引くなどということができるわけがない。①の「あと6ページ追加する」を選ぶことにした。
とは言っても、英語に関してはもう書くことがない。英文法の項目はいっぱいいっぱいだし、巻末には「重要動詞句一覧(put offなど)」「重要前置詞句一覧(in terms ofなど)」「重要接続副詞一覧(Having said thatなど)」を掲載した。単語集はアプリでカバーしてある。なにを6ページも追加するかなと考えた。
結果、①英単語熟語編、②英文法語法編、③リーディング編、④リスニング編、⑤ライティング編、⑥スピーキング編の6項目をそれぞれ1ページずつ、【英語力を向上させるために】と題して執筆することにした。これならやる気はあるけれども成績が上がらなくて悩んでいる生徒たちに読んでもらえるだろう。モチベーションについても触れようと思っている。
編集者からはGW終了後ぐらいまでにはと言ってもらったが、そんなには時間をかけずに書けるだろう。『まるまる反復英文法総復習』(基礎)は昨秋に出してから驚くほど多くの学校と塾でご採用いただいているそうだが、標準編も喜んでいただけるように、最後まで心を尽くして書こう。
木村達哉
追記
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