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著者校正

2025.04.15(火) 08:00

4月15日。『まるまる反復英文法総復習BOOK(標準)』の初稿が送られてきた。今日から10日ほどかけてじっくりと自分の原稿に目を通すことになる。いくら注意してもし過ぎることはないのだけれど、それでも実際に本になるとここが間違ってるあそこにもミスがあるということがある。

書いた原稿を著者がチェックする過程を著者校正と呼ぶのだが、この著者校正というのはストレスが溜まる作業である。他人が書いた文章を校正するのは冷静に間違いを見つけて赤を入れるのに、自分の文章となると、明らかなてにをはのミスは別として、ミスをミスと認めたくない自分が存在するのである。

著者校正とは別に、三省堂が依頼した校正者もおられるはずで、そういった方々に丸投げしたいのであるがそういうわけにはいかない。この業界では当たり前の著者校正を拒否する著者など聞いたことがない。自信を持って送った原稿に手を入れるのは、執筆した段階で満足していたあれはなんだったんだということになる。

いずれにしても、三省堂の編集者に定められたデッドラインまでに校正をしなければならない。それに加えてネイティブチェックや他の校正者の赤が入り、私が書いた元の文章は変わっていく。英語についてはそれほど瑕疵がないように思うが、ネイティブたちがこっちの表現のほうがいいぞというものがあれば普通はそれが採用される。

実際、本が出るのは6月か7月らしい。『まるまる反復英文法総復習BOOK(基礎)』を出して半年。なかなかタフな締め切りだったが、あともうひと頑張りである。書店に並ぶ本ではないが、基礎についてはすでに1万部ほどのセールスがあったように聞いている。標準のほうも多くの方々の目に触れてほしいものだ。

木村達哉

追記
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