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If I Were PM, I Would …

2021.05.25(火) 06:00

5月25日です。皆さんは1年前の今日、どういうことがあったかご存じでしょうか。政府がコロナでの緊急事態宣言を解除した日なのです。昨年の今日の感染者数ですが、北海道が15名、東京が14名、神奈川が5名、福岡が4名、愛媛が1名、静岡が1名で、それ以外の府県は0でした。ちなみに翌日(26日)は、東京が8名、福岡が6名、北海道が3名、神奈川が1名、愛媛が1名、栃木が1名で、それ以外の府県は0でした。少ない!

それから365日が過ぎまして、現在は3度目の緊急事態宣言が発出されています。59日後に東京オリンピック・パラリンピックが開催され、6月1日には海外の選手たちが入国することが決まっているそうです。

ほんまかいな。

現在のところ、国民VS政府になっていますね。野党はオリ・パラを中止したほうがいいんじゃないかと提言しているようですが、政府は経済的理由と政治的理由(つまりこのままでは自民党が選挙で負けるのは目に見えているので、どうしてもオリ・パラを開催して、支持率を高めたい)もうなにがなんでも開催します!国民がなんと言おうとそんなの関係ありません!とおっしゃっている状況です。

1年前にいったん沈静化したコロナウィルスがまたこれだけ元気になったのは、GoToトラベルやイートで人が動いたからなんでしょう。それと海外からのジンリュウがいまもなお続いていることと。今になって「人の流れを止める」と言っている政府ですが、GoToの頃は首相が確かに「人が動いても感染者は増えない」と公的に発表されていて、その発言を現在もなお訂正されてはいません。

でも思うんですけど、自民党も選挙のことを考えるなら、IOCの言いなりになるのは良くないですよね。僕が首相なら、コーツ&バッハの発言を聞いて激怒 → 「いささか失礼ではないでしょうか」と発言 → 五輪中止検討チーム立ち上げ → 中止を発表 → 国民、さすが自民党! → 木村首相大好き! → よっしゃあ!解散して選挙じゃ!の流れを作りますけどねぇ。賠償金?そんなの大丈夫ですよ。普通は保険に入っているのです、こういうのって。

オリ・パラが開催されると絶対に感染者数は増えるんです。現に、感染対策を講じているプロ野球でクラスターが発生し、試合ができないでいるチームがあるじゃないですか。それに、開催されると心浮き立つ人たちや緊張感がなくなる人たちがいて、ここかしこで人が動くじゃないですか。間違いなく飲み会が復活するじゃないですか。かりに緊急事態宣言が発出されていても無視するじゃないですか。外国の人が入ってきて運動しているのに日本の人は我慢しなさいとか、そんなのあり得ないじゃないですか。

オリンピックのために選手たちが夢をかなえようとどんだけ頑張ってきたと思っているんだ!と息巻く人もいらっしゃるでしょうけど、お店を出す夢をかなえるために頑張ってきた人々がお店を畳んだり、運動会でかけっこするために頑張ってきた小学生たちが走れないでいたりするのだって同じですよ。

さて、京都と福島の学校から講演のご依頼をいただきました。「オンラインではなく、顔を見ながら話をしてほしい」ということだったので、前者は10月に、後者は8月に、張り切って行ってきます。7月に外国人10万人が運動をしたり取材をしたりするために日本を訪れるのが許可されるんです。僕が日本を背負って立つ子どもたちに話をするために京都や福島を訪れることなど、なぁんの問題もありません。

木村達哉拝