大坂なおみさんのニュースに胸が痛い。本人がうつ病を告白しなければならない状況ってかなり辛いはずですやん。主催者が会見拒否をした大坂さんに約160万円もの罰金を課したそうですけど、mental diseaseを負ってなおプレーをしている選手も会見を開かねばならないという契約条項があるんでしょうかね。大坂さんにはテニスを、もちろんですが人生を、続けていただいて、僕たちに深い感動を与えてほしい。
プロ野球の場合、おそらく会見に対する契約など存在しないので、監督が「今日の会見は無し!」と言って拒否したり、選手がメディアに対して無言を貫いたりといったようなことは、日常茶飯事です。私たちファンも、別に会見を聞きたい訳ではなく、プロらしいプレーで興奮したいだけなので(したがって弱いチームの試合など、精神のカタルシスにならないので観戦しない)、会見を拒否したとしても、そらそういうときもありますわなぁと思うだけ。なんとも思いません。
テニスの場合は違うんでしょうか。契約がどうなっているのか、です。
風邪をひきましてんとか、コロナに感染しましたんやとか、身体の不調って目に見えるんですけど、mental diseasesの場合は見えないので誤解されやすいんですよ。今回の大坂さんのにしても、一部では「それなら事前に言えよ」なんてひどいことを言っている人もいるようです。自分が大坂さんなら言えるんでしょうかねぇ。わたし、うつ病のようなので…なんて、なかなか言えませんで。
契約がそういうことを求めているなら別ですけど。
発達障害にしても、こういうmental diseasesにしても、目に見えないものに対して懐疑的になる、つまり、ほんまかいなという姿勢で接するのは大いなる間違いです。本人にしかわからないので、知識のない人はそうやって誤解することもあるのかもしれませんが、間違いです。しんどい人には寄り添ってあげないとあきません。しんどい人を攻撃するような人間であってはいけません。
それで思い出しましたけど、自民党の簗さんという議員さんが、LGBTの人たちに対して差別的発言をされましたね。本人が苦しんでいるのに、そこに塩を塗り込むような発言をするような政治家を選んだらあきませんわ。子どもができなくて苦しんでいる人、自分の性的志向に苦しんでいる人、精神的弱さで苦しんでいる人、世の中にはいろんな苦しみを抱いている人たちがいらっしゃいます。寄り添う人にこそ、リーダーであってほしいなと思いますね。
木村達哉拝