ある受験用ウェブサイトに、『5Stage英文法完成』(数研出版)について、「なんだかんだ言って、英文法の問題集の中では一番優れている」と書かれてありました。おお!嬉しいじゃないか!よくわかっとるじゃないか!わははは!と、浮かれまくっている著者の木村です。
まぁね、英文法なんて同じ本を何周もするより、違う本を何冊かしたほうがいいんです。だって同じ本を何周もしたって、解答を覚えてしまっているようなことでは意味がないですからね。その点で言えば、僕の作る英文法の本って『5Stage英文法完成』も『ユメブン』も『英語反復トレーニング』も、1冊の中に同じ項目が何回出てくるねん!とツッコミたくなるぐらい出てくるので、1冊ですけど何冊かやったような気持ちになれるんじゃないかと思うんですよ。
以前、73回生のある教え子が『5Stage英文法完成』を指して、ここまで反復しなくてもできる生徒もいるということを知っておいてほしい、と僕に言ったことがあります。まぁそうなんだろうなと思いつつ、でもほとんどの人は言語のルールって使わないと忘れるんだよねと返事をしました。
今日、アルクから『新ユメジュク』と『ユメブン⓪』が送られてきました。作家にとっては原稿が本となって書店さんに並ぶ日も嬉しいのですが、増刷が決まったのでしょう、過去に出した本がこうして送られてくるのも嬉しいものです。増刷になると、アルクはその本が静かに送られてくるのです。
『新ユメジュク』は熟語や慣用表現が掲載された本ですので、自由英作文やリスニングで困らないように、知らないものを声を出しながら覚えていってほしいなと思います。『ユメブン⓪』は中学および高校初級レベルのルールブックであり、ドリルです。
ルールですので、まずは理解し、理解したのであれば、あとは指示に従って問題を解いていってください。「あれ?この文はさっき似たようなのを見たぞ」という気持ちになるはずです。単語を変えて、同じ文法項目の英文を何度も登場させていますので、まるでデジャヴのような気持ちになるかもしれません。これ、さっき読んだぞ、と。
それでいいのです。単語を変えただけの英文を何度も読み、何度も解いているうちに、知らず知らず脳に刷り込まれていきます。単に提出するだけ、小テストで良い点を取るだけに勉強するのではなく、正しい英語が話せる・書けるようにするために、英語のルールを勉強しているのです。身に付く英語の勉強法を心掛けてください。
それにしても増刷は嬉しいです。買ってくださった皆さん、ありがとうございます。
木村達哉拝