新しい小説は書かないんですか? 何人かの方々からそういうお言葉をいただき、嬉しい反面、少しだけ焦っている自分がいたんです。絵にしてもそうなんですけど、ぼんやりしているときにコンセプトが思い浮かぶんです。おそらくこれはモノづくりをしているほとんど全ての方がそうじゃないかと思うんですけど、忙しくしているときって発想力が落ちるんです。モノづくりは発想力がすべてですから、その意味ではぼんやりしている時間って大事です。
高橋源一郎さんが小説の書き方について本を書いておられます。とても素敵な本ですが、小説を書いたことのない人にとっては「小説を捕まえる」という高橋さんの言葉が、うーん、どういうことなんだろうって思ってしまうんじゃないでしょうか。じっくり考えて、この主人公をこうして、この脇役をこうしてって、メモにすべて書き出して、さぁ準備ができたから書き始めるぞ!という作家さんもいらっしゃるかもしれませんが、たぶんほとんどの方がそうじゃないんじゃないかなぁ。
ぼんやりしていて、捕まえられた瞬間に忘れないようにじっくりと考え(そのときに邪魔が入ると、するするっと逃げられてしまいます)、ノートやスマホなんかにメモを取ります。逃げられないように逃げられないように注意して注意して。
大丈夫だな、捕まえたなと思ったら、四の五の言わずに書き始める・・・というようなもんじゃないのかなぁと、僕は思っています。ちょっと前から、あぁもう少しで捕まえられるなぁというところまで来ていたのですが、なんだかようやく捕まえた気がして、2作目を書き始めました。よかったらお読みください。待ってくださっている人が1人でもいてくださるというのは、本当に嬉しく、ありがたいことです。よかったらいつものとおり、❤へのクリックと、木村へのフォローをお願いいたします。
こちらからお読みください。
木村達哉拝