BLOG / ブログ /

  1. HOME
  2. ブログ
  3. 交流戦も終わって

交流戦も終わって

2021.06.17(木) 07:00

交流戦も終わり、セ・リーグは阪神の優勝がほとんど決まりですね。だいたい防御率の高いチームが上に行くのですが、現在の防御率1位が我がドラゴンズ。でも、さすがに打てない人が試合に出ている(つまり守備要員が初回から出ている)ようでは駄目です。守備は大事ですが、まずは打てる人が試合に出ないと。パ・リーグは日本ハム以外にはまだ優勝の目があるので、楽しみですね。個人的にはオリックスと楽天に期待しています。毎年ソフトバンクというのもつまらないですから。

阪神は守備があまり良くなくて、エラー数は1位なのです。が、そんなにしょっちゅうエラーしているわけではないわけで、しっかりと点を取ることができるのであれば、多少エラーしたって問題ありません。ホームラン数も盗塁数もドラゴンズの2倍ほどありますしね。ドラゴンズは守備が良くないと試合に出さないようなつまらない球団になっています。多少は打てる人であればいいのですが、1割や2割ちょっとの選手(つまり守備固めの選手)だと10回の打席に1回しか打てないし、それも試合が決した後で打つ(つまり投手がピンチで真剣に投げる球は打てない)ので、つまり点数が入りません。点数が入らないと投手が疲弊していきます。したがって勝てません。

日本ってエラー(失敗)に目を向けすぎるきらいがあるように思うんです。大リーグは確かに守備も一流でないといけないのですが、大リーグの場合はまず打てる人の中で守れる人が大リーガーになれます。守備だけの人ってほとんどいません。日本の場合、打てないけど守れるとか、打てないけど走れるとかいう人が一軍にいたりするので、野球が違うんですよね。その点では、打てる人がずらっと並んでいる阪神や西武は、投手が揃ってくると強くなります。中日? まったく駄目です。

(写真はジュンク堂書店奈良店さん)
中日ドラゴンズはカネがないという人がいるんですけど、それは完全に間違いです。監督に1億5000万円以上払っているのは中日と読売だけ。優勝した工藤監督以上の給料を与田監督はもらっているんです。それに試合に出ないベテランに数千万から1億円以上払っているのも中日(それをカットしてきたのが阪神)。また、球場のバックスクリーンで光演出ができるよう、何億円もかけて2017年に工事をしたのも中日。施工は竹中工務店。

え?そこにカネかけるの?をひたすら繰り返しているのが中日で、決してカネがないわけじゃないんです。単に選手補強にカネをかけないだけなんです。なぜなら球団自身は、ドラゴンズに優勝してほしいわけではないからです。以前、ヤクルトのオーナーが、「ヤクルトが売れなくなるので巨人には勝たなくて良い」と言って批判を浴びましたね。中日は優勝監督を解雇してから、野球の神様には見放されています。優勝しなくていいと思っている球団に神様が微笑むわけがありませんからね。もっと具体的に書こうと思えば書けますが、このあたりでやめておきます。中日球団は優勝されると困るんです。

それがわかってから、僕は以前ほど、試合の結果を見なくなりました。むしろ、優勝しようとして頑張っているチームや、必死になってレギュラーになろうとしている若い選手を応援しています。阪神の佐藤君は僕も何度か訪問させていただいた仁川学院の出身です。オリックスの宮城大弥君とは興南の進路室で野球の話をしました。こういう若い子たちが、エラーやミスを恐れずにがんがん野球をしているのを見ると、刺激的でいいですね。

宮城との会話についてはまた書きます。そんなわけで、中日には頑張ってほしいけれども、今年もBクラスが確定的ですし、今のままでは来年も再来年もその次もずっとBクラスで最下位争いをすることになるでしょう。間違いないです。今のままでは、ですけれども。そうは言いながら、ファンとしては生きている間に1回ぐらいは日本シリーズに出てくれればいいなと思っております。

木村達哉拝