ある予備校から、リーディングの授業で使う教材のテキストを作ってもらえないかと依頼を受けました。20題作るのですが、現在はまだ半分ぐらいです。文系の内容に偏らないように気を付けながら、書き起こしております。文章を書き起こすのはそれほど難しい仕事ではありません。日本語にしても英語にしても、ある程度の型がありますので、それに基づいて論理的に書くようにしております。
これまた日本語でも英語でもそうですが、自分で書く習慣って大事ですね。しゃべるように書くと訳のわからない文章になります。Pointがあって、Reasonがあって、ExampleやExplanationがあって、最終的にPointをさらに肉付けさせた形で文章を終わらせます。内容が自然科学の場合には、エビデンスや研究結果などを示さねばなりません。それはそれほど難しいわけではありません。インターネットが助けになります。
これは「毎日続ける!英語リーディング」を書き起こしたときもそうだったのですが、むしろ難しいのはコンテンツですね。僕などはばりばりの文系なので、言語とか文化に偏り過ぎる傾向があるんですよ。生徒たちは大学に入って、文系の子たちは社会科学を、理系の子たちは自然科学を、それぞれ勉強するわけですね。特に法学部や経済学部に進む多くの子たちにとって、言語がどうだの文化がどうだのって二次的なんですね。理系は言うまでもなく。
だから、英語の文章を書き起こす際には、それなりに気をつけて書くようにしています。旺文社の速読シリーズが残念ながら絶版になってしまったのですが、やはりマーク・ピーターセン先生がお書きになったあのシリーズの文章には到底かないません。
かないませんが、きっとこういうコンテンツであれば生徒たちは興味を持って読んでくれるんじゃないかなぁと思いながら、英語の文章を書き起こしております。『毎日続ける!英語リーディング』を買ってくださった読者の方々からも、復習のページは難しいけど、読むのは楽しいという声をいただいていますので、その予備校の長文教材も、それを使う生徒たちの顔を思い浮かべながら文章を作っていこうと思います。今月中には完成しそうです。
木村達哉拝