Facebookには営業マンとの会話を詳細に書いたのですが、先日、ある証券会社の方から電話がかかってきましたね。◎◎証券西宮支店の〇▼と申しますが、資産運用のご案内をさせていただければと思い、お電話させていただきました。しばらくお時間をいただけませんでしょうか、というような内容の電話でした。普段だったら、資産はすでに数兆円持っていますので結構ですとか言って電話を切るんです。いや、数兆円なんて持っていないですよ。家のローンを返済するのに必死ですから。
でも、なんだかそのときはちょっと話を聞いてみようかなぁと思いましてね。「証券会社って株でしょ。僕、社会人になった頃から株ってやってみたかったんですよね」と返事をしました。以後の会話はFacebookでお読みください。
今までやったことがない。それだけでやる価値はあります。たとえば、習字を習う。これは小学生の頃にトライしているんです。あぁ、こういうもんだなぁというのはわかります。しかし、例えばですが、ダンスを習うってどうでしょう。僕はやったことがないんです。そもそも体が硬いですし、もうあと2年で還暦ですからね。でも、やったことがないというだけで、やる価値はありますよね。やり尽くして死にたいじゃないですか。ま、ダンスは習わないと思いますけど。
やったことがないからトライしてみようという姿勢から、夢が見つかることがよくあります。僕の父などは半身不随になってから詩吟を始めたりパソコンを始めたりして、生き生きしながら生きておりました。もっと早くやっておけばよかったけどなぁなどと言いながらも、右半身が動かないので不自由ではありましたが、公民館に出かけていっておりました。
大人になってから、学生時代にやっていなかった歴史の勉強や数学の勉強を始める人がけっこういらっしゃいます。定年になってから、学生時代にさぼっていた英語の勉強を始めるという人も。逆に、いくらでも学べる環境にあるのに、勉強する気にならないという若い人たちもたくさんいらっしゃいます。日本史なんか勉強して何になるんだ、なんて言いながら、です。時間は有限で、そういった若い人たちだって、死を意識する瞬間がやってくるというのに、時間にあぐらをかいてしまうんですね。
今日、元ドラゴンズの大島さんがお亡くなりになりました。70歳。若いですね。僕はあと12年で70歳です。そう言えば母が亡くなったのは62歳でしたから、そこまではあと4年です。僕ぐらいの年齢になると、残り時間を意識するようになり、そして学びたくなるのです。あぁ、若い頃から学んでおればなぁと考えてもしょうがありません。今さら日本史なんて学んで何になるんだ、心理学なんて学んでどうするんだ、絵の専門学校なんて通って何がしたいんだ、というふうに他人は言うかもしれませんが、残された時間、しっかりと学び続けようと、そしていろんなことを頭に詰め込んで虹を渡れたら素敵だろうなと思っています。最後に、大好きだった大島さん、少年時代に声をからして応援した大島さんのご冥福をお祈りいたします。
木村達哉拝