京都市立紫野高等学校さんを訪問してきました。去年に引き続いて2年連続。今年のお題も「リスニングとスピーキングの勉強法」でした。高2生徒たちが約80名、待っていてくれました。リスニングとスピーキングということになると、どうしても単語と文法は必須アイテムですので、それぞれの覚え方や理解の仕方についても話をしました。
リスニングと言えば「聞く」ですね。でも、聞いているだけではリスニング力は身につきません。オーバーラッピングやシャドーイングなどの音読を日常的に行うことが大切です。しかし、音読の方法をご存じないという方もけっこうたくさんいらっしゃいますので、『新ユメジュク』『ユメリス③』『名スピーチリスニング』などを使いながら、オーバーラッピングとシャドーイングを繰り返してもらいました。
成績を上げるために「復習は大切」とか「音読は大切」とか言うじゃないですか。でも、英語だけじゃなくてどんなことでもそうなんですけど、正しい方法ってものがあるわけですね。たとえば、野球やゴルフなんかだと「素振りは大切」って言うんですが、間違った素振りをしていると、その間違った型が身についてしまうので逆効果なんですよ。
音読なんかでもそうなんですけど、実は正しい方法じゃなかった場合、やればやるほどリスニング力が落ちることにもなりますので、私たち指導者はしっかりと正しい方法を教えてやるべきですし、もしその正しい方法を知らないのであれば、然るべき人に聞いたりセミナーに参加したりしないといけませんね。そうでないと、生徒たちは「こんなに勉強しているのに数字が上がらない」ということになります。
なんでもかんでもがむしゃらにやっていては駄目です。確かに量は質に転化するのですが、間違った方法で量をこなしても、まったく数字には表れません。
木村達哉拝