菅首相の会見を見ましたが、やはり答えないんですねぇ。オリンピックをやると間接的に空気が緩みますから感染者が増えるのはわかっていたんです。そりゃ直接的にオリンピックをやって外国人が入国するから増えるというのはそれほどじゃないにしても、です。オリンピックをやることで感染者数が増えるというのはつまり、オリンピックが開催されていることによるお祭り気分なのです。
尾身先生は必死に訴えかけていましたが、菅首相は原稿を読みながらの答弁で、熱量の低さは相変わらずでしたね。話し方が下手なのもありますが、ひとかけらも心に響きませんでした。残念ですが、あんなのでも日本の顔なのですから、我々は我慢するしかありません。
ついでに言いますと、感染者数が減る要素はまったくありません。ワクチン接種に首相はこだわっていますが、まったくワクチンは足りません。僕のところにも接種券は届いていますが、予約はとれそうもありません。予約が始まりますというお知らせすらありません。新型コロナウィルスの担当大臣である西村さんのお膝元である兵庫県に住んでいるというのに、です。また、オリンピックが終わると、今度は甲子園があります。それが終わるとパラリンピック。しばらくお祭りが続きます。
日本は緊急事態ではありません。お祭りをやっているのですから。お祭りが空き地で行われている状況で、緊急事態だから外に出てはいけないよなんて子どもに親が言ったとしても、子どもはきっと言うことを聞かないでしょう。外から盆踊りの音が聞こえてくるのですから。笛や太鼓の音がこだましているのですから。緊急事態と言うのであれば、緊急事態らしい空気を作ることが必要なのです。
とは言っても、今の政府を支持してきたのは国民です。自民党に投票した人たちと、投票に行かなかった人たちとが支持したのです。民主主義国家の日本で投票が行われ、自民党を選ぶ人と投票に行かなかった人が多かったのですから、僕のような少数派は黙って見ているしかないんだろうな、せめてブログなんかで書くぐらいしかできないんだろうな、と思っています。
責任を取りますと口では言っても責任の取り方を知らない政治家、我々の代わりに質問をしてくれているメディアに答えない政治家、我々が我慢しているのにパーティーばかり開いている政治家を選んできたのは国民です。今こそその事実に目を向けるべきです。
さて、明日は東京に行って市ヶ谷から英作文指導セミナー(オンライン)を発信します。今日現在では399人の方がお申し込みになっています。明後日からは沖縄です。興南高校の教員研修で講師を務めます。自分の身は自分で守ろうと思っています。気を付けながらジンリュウの一部となってきます。
木村達哉拝