西村大臣は「帰省と旅行は控えろ」と言い、一方で丸川大臣は「不要不急は本人判断」と矛盾したことを仰っているので、僕と違って心根がピュアで、権力者の言うことに素直に従うことを是とする人たちは戸惑うのでしょうが、要するに「んなこたぁ自分で判断しろ」ってことです。てなわけで、僕は沖縄にいます。不要ではありませんし、不急なわけがありません。必要かつ計画的な行動で、したがって誰に批判される筋合いのものでもありません。
さて、沖縄であなたはいったい何をしているのとお聞きになる方々もいらっしゃるのですが、基本的には本を貪り読んでいる時間が圧倒的に長いので、読書をしにきていますと答えることになります。が、興南で勉強会の講師を務めたり、ジュンク堂書店那覇店さんでイベントの打ち合わせをしたりするほうがどうしても世間的には目立ちますから、ヨウスルニソウイウコトヲシニイッテイルンダナと思われる方が圧倒的多数なのです。実際はそちらがサブなんですけどね。メインは創作活動。
できるだけスマホは触らないようにしています。それでも世の中から取り残されたくはないので、Yahoo!をスクロールすることはあります。それと海外の新聞で報じられていることは気になるので、アメリカやイギリスの新聞を数紙、スマホで読みます。便利になりましたね。SNSは自分がFacebookをやっている関係で、更新するときだけはスマホに触ります。それ以外は文庫本を開いているか、PCに向かって難しい顔をしているか、画用紙に向かっているかのどれかです。
スマホをスクロールしていて、自分の顔に出あうときがたまにあります。昨日がそうでした。幻冬舎ゴールドオンラインが僕の著作を取り上げてくださっていて、「元・灘校名物教師」というこっぱずかしい枕詞付きの木村達哉という四字熟語を発見することになりました。Yahoo!でそれを発見した何人かからご連絡をいただき、昨日から今日にかけてお腹のあたりがワサワサしております。
毎週月曜日、6回の連載なんだそうです。見城さんの会社がどうして僕の本を、しかもそれを経済記事が中心のゴールドオンラインに連載という形で取り上げてくださっているのか全くわからないのですが、とにかく自分が心を込めて書いた本を紹介していただけるのはありがたいことです。ただ、できることなら僕の面白い顔ではなく、もっとこうなんというか万人が生理的に受け付けることのできるであろう爽やかなイメージ画像を使っていただければさらに嬉しいんだけど。
幻冬舎ゴールドオンラインの記事はこちらです。記事自体は受験センタードな切り口になっているけれど、文章も人の心も社会の空気も、しっかりと読むことが大事ですね。
木村達哉拝