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夢をいつ見つけましたか?

2021.08.21(土) 08:30

今日は毎日小学生新聞主催のイベントで、毎日新聞社(東京本社)を訪問しました。子どもの頃、中学生ぐらいの時でしょうか、スポーツ新聞の記者になりたいと思った時期もありましてね。毎日新聞社といえばスポーツニッポンでしょう。よく買いましてね。僕ならこんなふうに書くのになぁと、未熟な中学生の頭で考えたものです。当時の人生設計としては、第一志望がプロ野球選手、第二志望が物書きか新聞記者(要するに文章を書いて生きていきたかった)、第三志望が国語科の先生でした。

まさか英語の世界に来るとは思わなかったな。

今日のイベントは英語教室だったので、英語の勉強法について説明を申し上げ、いただいたご質問に答えました。事前にいただいたご質問もそれなりにあったのですが、参加者の皆さんがイベント中にチャット機能を利用して、それはそれはたくさんのクエスチョンを投げてくださいました。

なかに「夢をいつ見つけましたか」という質問がありました。ちょっとね、考えました。この「見つけた」は過去形なのか、それとも現在完了形なのか、と。上に書いたような夢というならば夢は、中学生の頃には持っていましたが、しかしそれって職業ですからねぇ。「医者になるのが夢です!」とか「先生になるのが夢です!」って、そりゃそういうことを言うんでしょうけど、でも医者や教師なんか勉強すりゃ誰でもなれますからねぇ。

この質問をしてくれている小学生はどういうことを思い描いて僕に質問してくれているんだろうと考え、少し沈黙してしまいました。結果的に(あまり難しいことを言うのもどうなんだ?と思ったので)上に書いたような3つの職業希望を中学3年生の頃には持っていた旨を答えたんですけど。

でも、夢ってそんなんじゃないですよねぇ。職業的な目標ではなく、「世界中の子どもたちが僕の絵本を手に取って、笑顔でわくわくしながらページを開いてくれる、そんな作家になりたい」という夢を持ち始めたのは・・・そうですね、はっきりと思い描き始めたのは5年ほど前でしょうか。そして2年ほど前に芸術系の専門学校に通い始め、勤めていた職場を辞めて、いよいよ夢の手前まで来ていても、僕が生きている間に叶うどうかなんてわからないけど、努力するしかないというのが現状です。

小学生に「夢って浪漫なんだよね」と言いたかったけど、そんな奇々怪々な答えを求めているわけではないよなと思い、職業的な目標について話しました。が、もし質問してくれた人がこのブログを読んでくれていたら、僕の気持ちを、沈黙の理由を、そして夢の意味を、わかってくれるんじゃないかなと思っています。

木村達哉拝