福島県立原町高校さんから講演依頼があったことをFacebookに書いたんです。ずいぶん前のことです。すると福島西高校の先生と福島南高校の先生から、福島に来るならこっちにも来てくれんかというお話をいただきました。いやもう、どうせ毎日フリーターな生活をしていますので行きますよと返事。新地高校の高村先生が、南相馬から福島まで送ってくださり、今日はその両校を訪問しました。

福島西高校では高校１年生の生徒たちに、英語の勉強法について話しました。特に語彙と文法は、外国語学習の極めて大切な両輪ですからね。それぞれの勉強法について、気を付けねばならない点を強調しました。加えて、どうして勉強するのか、将来はどういう人間になりたいのかを意識しておかないと、なかなかモチベーションが上がらないよというお話もさせていただきました。

福島南高校では演題が『ユメタン学習会』となっていましたので、福島西高校で話したことに加えて、『ユメタン①』を使って実際に単語を覚えてもらいました。発音と意味に注意して単語を音読すること、時間を区切ること、復習しながら前に進むことなどを説明し、『ユメタン①』を使って15語ほどを１分半ほどで覚えてもらいました。

１分半と言っても、5語を30秒ごとに区切り、３セットに分けて覚えます。「今言った方法で、30秒間声を出し続けてください。30秒後に５語のテストをします！」と生徒たちに声をかけると、一斉に声を出し始めます。時間が来たらテスト。終わったら次の５語。そしてまた次の５語。生徒たちはひたすら声を出し続けました。

終わってから生徒たちにどうだった？と声をかけると、あれなら単語が覚えられると嬉しそうに言います。家庭学習で毎日5分から10分を単語学習に費やすだけでもぜんぜん違うから頑張るねんでと申し上げると、みんな目を輝かせながら頷いていました。

福島西と福島南の先生方にはお世話になりました。昨日と今日の2日間で、800名強の福島県の生徒たちに話をさせていただきました。彼らが自分の人生を深く考え、そこに意味を見出して努力し、これからの福島県を支える人材に成長してくれればと願っています。

木村達哉拝