おかげさまでカシオ計算機・アルク・朝日出版社の3社共催セミナーが終わりました。約300人の方々がお申し込みになり、僕の拙い話を聞いてくださいました。リスニング&ライティング指導法セミナーという名前のセミナーでしたので、先生方には具体的に音読をしていただいたり、日本語の加工を考えていただいたりしました。オンライン(ZOOM)なので、カメラをONにしてくださっている先生方のご様子しか見えませんでしたので、それが残念ですけどね。昨日はONの方が多かったのですが、今日は少なかったので、少し疲れました。
僕のセミナーはお申し込みになった方々のほとんどがご受講になります。つまり、なんの連絡もなくキャンセルするという「お前、社会人としてどうなんだ?」というような方はほとんどいらっしゃいません。教員向けの場合、「あんた、教員として無断欠席している自分をどう思うんだ?」と言いたくなる方もいらっしゃいますが、僕のセミナーに関して言えば、無料セミナーであってもほとんどいらっしゃいません。ドタキャンの方もほとんどいらっしゃらないので助かっています。
先日、ある企業の方にお伺いしたんです。教員対象のセミナーを開催したところ、300名もの方々にお申し込みいただいたそうで、みんなで大喜びしていたんですって。そりゃそうでしょう。学校の先生方300名が申し込んでくださったんです。普段から一生懸命に学校営業されている方々からすれば、無料セミナーで儲からないにしても、嬉しいものです。
でも、当日に参加された先生は130名ほどだったそうです。つまり170名ほどの先生方はなんの連絡もなく、送られたURLにアクセスされることもなく、参加されなかったんですね。僕は喜んだ社員の方々の気持ちを考えて、心が痛くなりました。いや、そりゃそうでしょう。300名も申し込んでくださってる!やったぁ!と喜んでいたら、60%が参加しなかったのですから。
これは教員に限った話ではないんでしょうね。でも、なんだか寂しいものですよね。生徒たちには無断欠席するな!と言っているはずの先生方が、自分はなんの連絡もなく欠席するのですから。そりゃ忙しいかもしれないけど、そんなこと言い出したら他業種の方々だって忙しいですよ。そんな中、本を読んだり外国語を勉強したりして、自己研鑽されているはずです。教員だけが忙しいわけではない。ましてや、生徒たちに無断で休むなと言う立場の人間が、自分には甘いとなると、誰がお前の言うことなんか聞くかよということになります。
かく言う僕もたいした教員ではありませんでした。お前が言うなと言われれば、まぁそうですねと答えるしかありません。しかし、どうもその話を聞いて、なんだかなぁという気持ちになったので、ブログに書かせていただきました。事情はあるかもしれないけど、それならばどうしても参加できなくなったと連絡するのが筋ってもんじゃないでしょうか。あなたが参加すると知って、大喜びした人たちだっているのですから。
木村達哉拝