スコラボで有名な(株)Minedを立ち上げた前田智大とのイベントがあり、東京に行ってきました。かなり楽しみにしていましたが、いや本当に楽しかったです。教え子と灘校時代のこと、教育のこと、英語のこと、モチベーションのことについて、約100分間対談をさせていただきました。定員100名のところに250名もの方々がお申し込みくださり、感謝しています。
たくさんの方々からご質問やご意見を頂戴しました。これはシリーズ化してほしい!というお声をたくさんいただき、前田本人には伝えました。どうなるかはわかりません。しかし、参加してくださった方々にとっても楽しいひと時だったんだなぁと、それがなにより嬉しく思っています。
学校は生徒たちにがんがん勉強させる場所ではありません。東京大学に合格しても、東大までの人間を作ってしまっては教育ではありません。部活だけが楽しいというような場所でもありません。多様な人材を輩出することが学校の使命なのです。したがって多様なオプションを用意しなければなりません。生徒たちは1時間目から6時間目まで、さらには特別活動や課外活動を通じて、自分のやりたいことを探ります。学校は機会を与えるのが仕事です。
さらに、前田が言っていたとおり、学校は「先生」を探すところです。自分だけの「先生」が見つからない子どもは不幸です。先生はたくさんいますが、自分だけの「先生」がいるかどうかはわかりません。その「先生」は教員ではなく、人によっては先輩や同級生や後輩が「先生」になる子もいます。われわれ教員は、子どもたちの「先生」になれるよう、自己鍛錬をしなければなりません。担当教科を教えるのが上手いとか担当教科のことを良く知っているのなど、当たり前のことです。それプラスアルファでなにが与えられるのかが大切。
またこういう機会があればいいなと思っています。いずれにしても、せっかくの日曜日に参加したのにつまらなかったという声がなかったのであれば、それがなによりです。終わってから伊丹空港に到着した僕がスマホをturn onした瞬間、LINEやMessengerがスマホをぶるぶると震わせました。極めてたくさんのありがとうございました!が僕を笑顔にしてくれました。こちらこそありがとうございました。
木村達哉拝