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自民党総裁選のニュースを見ながら

2021.09.16(木) 10:00

自民党総裁=日本の総理大臣というのが長いこと続いています。ですので、今度行われる総裁選が実質的に総理大臣を選ぶ選挙になるのです。国民が総理大臣を選べないシステムなので、われわれ庶民は眺めているしかありませんね。僕は奈良県出身なので、高市さんが総理大臣になれば奈良県選出の首相誕生だなぁとは思っています。が、いずれにしても僕に文部科学大臣の椅子がまわってくるわけではないので、眺めております。

安倍首相以来、経済最優先という御旗のもとにいろんなものが決められています。そりゃまぁ自民党自身が、我が党は大企業を応援します!と言っているので、どうしてもそうなるんでしょうけどね。でも、資源がないうえに人口が減少傾向にある日本において、人をしっかりと作っていかねばならないはず。優秀な人材をいかに育てるかという点においては、今までの文科省も各都道府県の教育委員会も、成功してきたとは言えません。否、むしろ失敗してきたと言ってもいいでしょう。

個人的に考えている代案はあるのですが、ここで発表しても意味がないですよね。僕が決めるわけではありませんからね。だから、残念ではありますが文科省のやり方を眺めております。でも、いくつかの取り決めや、あるいは都道府県の高校入試の方法、中学での授業の在り方を見るにつけ、これではいけないなぁという思いを強くしています。

大切なことは、生徒たちが自分の好奇心を大切にして、もっと勉強したいなと思える教育システムを作ることではないかと思っています。あるいは、やる気のある生徒たちの力をもっともっと伸ばせるシステムではないでしょうか。今のシステムでは、平等万歳という名の下に偏差値50前後の生徒対象の指導にならざるを得なくなっていますし、高い子はお金を使って塾に行くしかなく、低い子は授業がつまらなくて勉強に対する意欲を失っていきます。

政治家には世界一の給与が支払われている一方、公立の学校で使えるお金がかなり制限されていて、これでは子どもたちの力を伸ばしている国だと、教育に力を入れている国だと、胸を張って言えないのではないでしょうかね。その点で、新しい総理大臣が誰になろうとも、人を育てる政策を進めてもらえればいいですね。今までのいろんな教育改革は、発表されるたびに現場がため息をつくようなものばかり、現場を知らない人たちが決めたものばかりでした。経済最優先もいいのですが、誰か教育最優先と嘘でも言ってくれる人が新しい首相の周りにいてくれればなぁと思っております。

木村達哉拝