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ToDoリスト

2021.09.21(火) 03:50

今日は税理士さんが自宅にやってくるので経費の計算をするのと、あとは夜にゴルフの練習に行く(極めてどうでもいいと思われるだろうが、僕にとっては非常に大事なのです)以外に決まった用事がありません。勤め人をしていたときは、連休明けの体の重さを隠そうともせず、ずるずると足を引きずって職員室に入っていったものですが、今は毎日が日曜日みたいなものです。

うらやましいと言われそうですが、いやそれがねぇ、自分で管理しないと「あれ?今日は何もしなかったぞ」ということになりがちなんです。ほら、夏休みを思い出してください。夕方になって、ありゃあ、今日も宿題をしなかったなぁという気持ちになることってありませんでしたか。あれと同じです。

ですので、事前にするべきことを、まるで学校の時間割表のように「やるべきこと」を手帳に書き込んで、それをひとつずつこなしていくようにしているのです。そういうのをToDoリストと呼びます。「トゥードゥーリスト」と読みます。小学生の皆さんのために書きますが、英語でto doというのは「すべき」という意味なんです。このToDoリストという言葉は覚えておきましょう。

さて、ToDoと言っても、学校の先生をやっていた頃とは違って、その「やるべきこと」は実は「しなくてもいいこと」なんですね。勤めていた頃の場合、たとえばToDoリストに「通知簿を作り終える」と書いてあったとします。そうすると、それをやらないと生徒たちが困りますよね。あるいは「授業準備をする」なんかもそうです。やらないと自分も生徒たちも困ります。今はどうでしょう。「絵を1枚描く」とか「原田マハさんの小説を1冊読む」とか「スクワット100回」とか、「リスニングのトレーニングをする」とか、要するにToDoリストとは言っても「しなくても誰も困らないじゃないか」と言われそうなことばかりなんです。

でも、絵を1枚描いたり、本を1冊読んだり、筋トレをしたり、リスニングをしたりするのって、自分の力を伸ばすために行うことなので、やっておいたほうがいいですよね。こういう「勉強」って誰に強制されるわけではないんですけど、やらないと力がどんどん落ちていってしまいます。強制されないからと言ってさぼっていると駄目になっちゃいます。

自己管理ってそういうことです。僕の場合は生まれたときからぐうたらの極みで、何をやっても続かない子どもだったので、自分のことがあまり好きじゃなかったんですよ。でも、これじゃあ何も成し遂げられないわと思って、途中から性格を変えたんです。性格なんていくらでも作れますからね。変えたものを習慣化すれば、それなりに個性になります。

今もぐうたらはそんなに変わらないんですけど、自分との約束ぐらいは守ろうって思っています。自分と約束したことは守ろうと。手帳に何も書きつけなかったら何もやらないぐうたらですので、だから手帳に管理してもらっているのです。2週間先ぐらいまで、ToDoリストをびっしり書き込んでいるのです。そして1日のToDoが終わったら、いくらでも遊んでいいことにしています。

意志が弱いので、決めたことを守ろうと頑張ります。それの積み重ねですね。駄目になっちゃうことを「堕ちる」って呼ぶんですけど、堕ちたくないですからね。生徒の皆さんも、自分はなんて駄目な人間なんだろうって思うこともあるかもしれないんですけど、大人だって同じなんです。手帳にあれこれToDoを書き込んでリストを作って、そしてそれをやり終えれば親や教師が何を言おうと遊んでもいいというルールを作ってはどうでしょう。

木村達哉拝