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塾がいいとかわるいとか

2021.09.22(水) 08:50

週末に河合塾大阪校で講演をさせていただくんです。定員が何人なのか知らないのですが、今のところ80人ほどの方々(保護者)がお申し込みになっているそうです。中学生の保護者が対象ということですので、大学に合格するためにどういうことを高校でしなければならないのか、どういうメンタリティーが必要なのかということをお話ししようと思っております。

と言っても、親に何ができるかって、何もできないんですけどね。特殊なご家庭以外は。親の言うことをなんでもハイハイ聞くような素直な子どもさんをお持ちの親以外は、です。ですが、親には何もできなくても環境を作ること(つまり勉強については余計な口出しをしない等)は大事ですからね。いろんな優秀な子どもたちが過保護な親に潰されていくのを見てきましたので、実例を挙げながら話をしようと思っています。お申し込みの皆さんはよろしくお願いします。

河合塾の主催ということなので、河合塾としては当塾にお越しください!な感じなんだろうと思うのですが、僕は塾に行くかどうかは自分で判断すればいいと思っています。塾が向いている子、塾に行かないと自分では何もできない子、主体性という言葉からは相当かけ離れてしまっている子などは、塾に行ってお尻を叩かれたほうがいいと思われます。

逆に、自分で勉強ができるのに塾に行ってしまうとペースが狂います。時間的に無駄です。最近は浪人しても宅浪という子が増えてきましたが、昔と違って予備校に行かなくても情報源はいっぱいありすぎるほどありますからね。有機化学が駄目で浪人したとか、リスニングさえできれば合格していたとか、自分で弱点が理解できていて、それを自分で潰せるのであれば、浪人生であっても予備校や塾に通う必要などありません。

ちなみにうちの娘が大学附属校に通っていたのに、その大学には進まずに他大学を受験すると言い始めたとき、個人塾なら行っていいんじゃないかとアドバイスしました。個別指導をしてもらえる塾のほうがいいよと。明らかに河合塾や駿台のような大箱(大きい教室のこと)で勉強しても伸びないのはわかっていたからです、彼女の場合。逆に灘校生なんかは大箱でもいいように思います。

他の子が行っているからという理由で塾に行って失敗するという事例も、数えきれないぐらい見てきました。逆に、この子は塾に行ったほうがいいのになというタイプも見てきました。教員に指導力がない場合には、急いで塾に行かねばなりません。ただし、その塾の講師全員が高い指導力を持っているわけではありません。カネと時間の無駄遣いになる講師もたくさんいます。当日はそういうお話もさせていただこうと思っています。

木村達哉拝