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私学が生き残るために

2021.10.18(月) 11:55

けっこうな数の先生(from私学)から、学校の進学実績を上げるためにはどうすればいいのかといった相談を受けます。回答はしますが、その学校の実情がわからないので、本来であればもっと具体的に言ってあげられればなぁといつも思っています。僕は沖縄の興南高校のアドバイザーを委任されているので、毎月のように顔を出しては我喜屋校長先生や當山教頭先生と話をしています。結局は管理職がしっかりしないと駄目ですからね。ヒラ教員が「変わろう!」と言ったって、皆さんなかなか動かないものです。

たとえば、管理職が全員に「東大の合格者数を増やそう」と言ったとします。教員と職員は「なぜ?」と思うはず。したがって「経営が大変だから」などと、発言の理由を説明しなければなりません。理由も目的もないのに、変革をするなんてしんどいことを誰もしたがらないですからね。少子化が進み、おそらく20年後には日本の多くの私学が倒産するでしょう。それはいろんな省庁のHPを見れば、ほとんど明らかだと思われます。それに則って、管理職が「進学実績を上げよう!」と言うのは変な理由ではないと思います。

なかには少子化のデータを知らない教員もいるでしょうから、そのデータを配付する必要があります。単に少子化だから!では言葉に重みがありません。それなりのデータやソースを提示することですね。そして、こりゃ確かにまずいぞ!という気持ちに教職員がなり、一枚岩となって学校改革に乗り出すことになるわけです。一枚岩になっていないと、改革はできませんからね。

なかには「そんなことしなくてもいいよ」や「そんなのは教育じゃない」といったすかした教員が出てきます。従えないなら退職すればいいのですが、そういう人に限って組織にしがみつきます。なぜか?他では働けないからです。上の言うことに従えない人を雇う学校はないからです。でも、管理職がそういう人に気を遣って一枚岩を阻害する教員を排除しないと、結局はなにも進まないことになるはずです。そしてやる気のある人間のほうが退職していきます。

動画では残りの2つについても話しましたので、よかったら視聴してください。動画はこちらです。いずれにしても、公立は学校の合併ががんがん進むでしょうけれども、私学は例外なく大変になっていきます。東大ランキングで上位にいるような学校でさえも、です。せっかく頑張っている教員の退職金ぐらいは満額出せる学校であってほしいなと思いますし、これからも多くの私学には頑張ってほしいなと思います。生徒たちにとっても「母校がなくなった」なんて嫌ですからね。先生方は大変な時代を迎えていますが、全員がしらけることなく、一枚岩になって存続してもらいたいなと願っています。

木村達哉拝

追記、
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