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東大のリスニングに関して

2021.10.24(日) 08:50

神奈川の高校の生徒からメールが届きましてね。今年、『東大英語リスニング』を改訂し、選択肢を5択に、そして放送をアメリカ英語・イギリス英語・オーストラリア英語のミックスにしたんですね。要するに東大の入試とほとんど同じにしました。また、従来の『東大英語リスニング』から半分ぐらいは新しい問題にしました。

その高校生、東京大学を目指して勉強中の高2生徒なんだそうですが、リスニングが苦手で、『東大英語リスニングBASIC』から順番にやっているそうです。そして、この夏の東大実戦模試(駿台)でC判定が出て、リスニングも80%ぐらいは取れていたそうです。「いい本を創ってくださってありがとうございました」と、メールに書かれてありました。受験生からのこういうメールは嬉しいです。

リスニングに関しては、聞いているだけでは駄目で、それなりのトレーニングをしなければなりません。理想を言えば、①何度も聞いて、②ディクテーション、③リーディングをして、④音声に合わせてオーバーラッピング、そして⑤何度も何度もシャドーイングというのは一連のトレーニングです。また、それに加えてしっかりと読む力を伸ばさないといけません。さらには語彙力を身につけることも、リスニング力向上の重要なポイントです。

日本語のリスニングを考えればわかると思うんですね。海外から来た人が、どうすれば日本語のリスニング力を手に入れることができるかということを、です。単に聞き流しているだけで、ある日突然に聞けるようになるなんてことはないわけです。一生懸命に言葉を覚えようとし、自分で何度も音を真似ながら少しずつ少しずつ聞き取れるようになるのです。

高2の生徒が夏の東大模試に合わせて春に『東大英語リスニングBASIC』を始め、順調に聞き取る力を伸ばしているのは計画的で素晴らしいことです。おそらく(彼は文系ということなので)共通テストで大失敗しなければ合格するでしょう。リスニング30点満点で現時点でも24点か26点が取れるということですので、あとは読む力を伸ばすことで、上手くいけば100点/120点満点も狙えるはずです。

東大に合格する子の場合、こんな感じでかなり計画的に英数国の勉強をし、高3では地歴公民と理科に力を注ぐのが一般的だと思われます。もうすぐ10月も終わりますし、せめて高2のうちには英数国をある程度のところまでもってきておかないと、さすがに「4月から始めよう」といったような呑気な姿勢では厳しい結果になるように思われます。

木村達哉拝

追記、
東大合格のために「読む力」は必須アイテムです。動画で本の読み方を説明しました。よかったらご覧ください。動画はこちらです。