今日は衆議院議員選挙ですね。僕は当然ながら投票を済ませました。すでに投票は終わって、テレビでは開票速報が流れています。コロナ禍での不満もありますが、そもそも日本人の給与はかなり低いですからね。以前は日本人はモノが安いという理由で韓国などに旅行していたものですが、現在では日本の物価が安いので、海外の方々が買い物にいらっしゃいます。物価が安いということは給与が低いということです。それがずっと続いています。
先進国の中では特に給与が低い国なので、強い不満を持っている人が多いはずです。それに、少子化が進んでいますので、年金も賦課制度を改めないと40歳代より若い人たちはかなり緊張感のある未来を迎えることになるはずです。それを考えると、現状の与党でいいの?と考える人が増えるのも当然の流れでしょうね。
ただ、野党を見てみると、ここに任せてみたいなと思える政党が見当たらないという人が多いのも頷けます。ですので、判断が難しい選挙であるように思われます。そうは言ってもわれわれ国民は投票することが大切です。未来に対して無関心であってはいけません。自分の1票が国を変えるわけじゃないよなという姿勢の人が増えるとどうなるのかを冷静に考えるべきでしょうね。特に若い人たち。
(写真はブログの内容とは無関係です)
教育者としてちょっとどうなのかと思うのが投票率の低さです。特に前回は10代や20代の投票率が極めて低かったそうです。となると、若い人たち向けの施策よりも、投票してくれる世代に対する施策が重視されるのは言うまでもありません。学校で選挙や投票の重要性を説明することが必要だと思うのですが、どうして重要なのか、どうして投票に行ったほうがいいのかということを、どこまで教員は訴えることができているのでしょうね。
政治の話を学校でするのは難しいんですよ。理由は2つです。1つは、右だの左だのと喧しい人たちがいらっしゃるからです。言うまでもないことですが、教員は中立でなければなりません。しかし、教員がなんらかの意見を述べると、事務室の電話が鳴り響くことがあるんです。面白いのは右寄りの人からも左寄りの人からもクレームが入るということです。結果的に「なにも言わないほうがいいな」ということになってしまうのです。
もう1つは、政治に無関心の教員も少なくないということです。生徒たちに話そうにも、どうして投票すべきなのか、投票率が下がると社会はどうなるのかを、自分の口で話せない教員もけっこうな数でいるということですね。いずれにしても明日の朝刊が楽しみです。今回、投票に行った人たち、お疲れ様でした。
木村達哉拝