今日はアルク主催のオンラインセミナーでした。英作文指導法セミナーで、460名の先生方がご参加くださいました。感謝感謝です。ありがとうございます。この世知辛い世の中で、日曜日の午後に460人が僕なんかのために人生の貴重なお時間を割いてくださるなんて、いやもうあり得ないぐらい有難いことです。山よりも高く、海よりも深く、感謝しております。いやまじで。
英語を書くのって難しいんです。日本人は読んだり書いたりはできるけどと昔から言われてきましたわな。でも、実際に書いてみてください。めちゃくちゃ難しいですから。「昨日の昼はラーメンだったんだけど、今日は何にしようかなぁ」を英作する場合、日本語と英語の文構造を意識することになります。「昨日の昼」を主語にしてしまうと、英語ではYesterday afternoonとなります。とすれば、Yesterday afternoon was ramen.という奇妙な英語が出来上がることに。オーマイゴッドです。
「昨日、私は昼食にラーメンを食べた」と「今日(の昼食)は何を食べようかな」を組み合わせて、Yesterday, I had ramen for lunch. I wonder what I’ll have today.などと書くことになります。書きようはいくらでもあります。これを支えるのが文型ですね。日本語と英語の文型は異なるので、最初は意識して「これをSにして、これをVにしてやろう」などと考えることになるわけです。あとは文のルールを考えねばなりません。動詞の時制とか助動詞、冠詞などですね。
そういう構造とか文法など気にしているから日本人は話せないんだ!という人がいらっしゃるんですが、そういうふうに言っている人たちって、全員が自分は構造とか文法がすでに完璧な方々ばかりなんですよね。迷える子羊たちは救われた気になるのですが、構造とか文法とかを気にしないと話せないし書けないよということを、その人たち自身が言っているようなものなので、そこに騙されないようにしましょうね。
英作文が苦手だという場合、語彙力を増やす意識(読んでわかる語彙と書くのに使える語彙は違う)を強く持つことですが、それは当然なので今日は言いませんでしたが、それに加えて、まずはどれを主語にしてどれを動詞にして、目的語や補語をどうするのかという意識をまずは大切にすることです。そこに英文法の項目を1つずつ武器として加えていけば、基本的な英作文(日常会話も含めて)ならできるようになります。生徒の皆さん、気合いを入れて取り組んでください。
木村達哉拝