学校って社会に出る前のさまざまな準備をする場所でもあるんです。その点で、たとえば数学にしても英語にしても、どういう人生を生きるかはわからないけれども必要な人のために授業を提供しているわけです。ある生徒にとって、日本史は要らないかもしれませんね。でも、必要な生徒たちも存在するわけで、そう考えると授業って旅行会社にあるさまざまなオプションと同じなわけです。部活動もオプションの1つです。
また、先生はモデルです。自分が大人になったときにこういう人になりたいなという先生に出会えなかった生徒はアンラッキーです。モデルとなるように、私たちは自分を鍛えて磨いておかなければなりません。レベルの低い人がモデルになることはないからです。
通信制について、ある先生から質問を受けました。ニーズがあるから増えているんでしょうね。でも、なかには極めて粗悪な通信制高校もあるように聞いています。教員免許を持たない人が教員をやっている場合もあるそうです。文科省は調査すべきだし、おそらく調査が入ることと思われます。
昨日のキムタツチャンネルでお話ししたとおり、学びは学校でなくてもできると僕は思っているんです。読む力さえあれば、です。書店さんで本を買ってきて、自分の力で物理の勉強をする、日本史の勉強をする、英語の勉強をする、というようなことが可能です。したがって、学びに関して言えば通信制でもまったく問題ないと思っています。ですから、スポーツ選手や芸能人のように、それなりの学校に通わなくても高校が卒業できるということになります。
ただ、これも動画で話しましたが、学校に通うことによってストレス耐性が身につくんです。そんなのナンセンスだと言う人もいるかもしれませんね。でも、大学に入れば、社会に入れば、かなり揉まれることになります。嫌な人とでも付き合わねばなりません。それはどんな社会であっても同じで、自分だけでは生きていけないわけです。自宅の部屋にこもってPCに向かっているだけの仕事であれば別でしょうけれども。
だから、どうしても通えないという人の場合は別ですが、僕は学校には通ったほうがいいんじゃないかな派です。学びという点も含めて。そして通えない人や他にやることがある人は通信制高校を選べばいいんじゃないかなぁ、と思っているのです。いろんな考えがありますので、通信制高校を選ぶかどうしようか迷っている人は参考にしてみてください。あくまでも僕の考えです。キムタツチャンネルで話したことが、なんらかのきっかけになるのであれば嬉しく思います。ちなみに通信制高校について話した動画はこちらです。よかったらご覧ください。
木村達哉拝