毎日小学生新聞主催のイベント以来、小学生やその保護者からのメールがちょくちょく届くようになりました。僕が小学生の頃は毎日グラウンド(というか空き地)で野球をしてばかりいました。休みになると道場に行って、8段の先生の指導にしたがって竹刀を振りまわしていました。稽古の時間が終わっても木村は残れと言われ、マジかと思いながら先生に稽古をつけてもらいました。当時は嫌でしたが、今から考えればもっと続けていればよかったなぁと思います。
なんだか最近は「楽しく勉強しましょう」なんて言われるじゃないですか。でも、僕は基礎段階で楽しくなんて努力できないんじゃないかなぁと思っているんですよ。それが野球であれ、楽器の演奏であれ、英語の勉強であれ、です。ある程度のレベルに達しないと面白くないんじゃないでしょうか。たとえばボールを投げているときは楽しそうですが、上手くいかないとつまらないじゃないですか。ギターを手にしてジャカジャカやっているときは楽しそうに見えますが、しかし何も演奏できないとそのうち飽きるじゃないですか。
ある程度のレベルに達してはじめて楽しいって思えるもんじゃないかなと思うんです。
でもその「ある程度のレベルに達する」際に気を付けねばならないこともあって、それを知っているかどうかで継続できるかどうかが決まってくるんじゃないでしょうか。そもそも初期段階って苦しいもんだけど、そのうち少しずつ楽になってくるってことだって、知っていれば「最初はきついもんらしいから、しばらくは耐えよう」って思えるんじゃないかと思うんです。
小学生からの「楽しめるコツは?」というメールが届くたびに、最初はきついねんって!と独り言ちながら、でも知っておいてほしいこともあるので僕のキムタツチャンネルで話しました。動画はこちらです。お役に立てば嬉しく思います。きょうびの小学生も大変やなぁと思いますが、どうせやるならしっかり自分を鍛えてもらいたいと思います。
木村達哉拝