以前からスピーキングの本を創りたかったんです。英語が話せるようになりたいという人が多く、その割にはぜんぜん話せるようにならなくて悩んでいる人たちのために『ユメタン』や『ユメジュク』を創りました。『新ユメサク』にいたるまで、僕のユメシリーズはすべて「英語が話せるようになりたい」という夢を持っている人たちのために創ったのです。
大切なことは瞬時に英語を脳の中で作ることです。瞬間英作文という言葉を使っている人たちもいらっしゃいます。通訳養成学校などではそういうトレーニングを行います。しかし、学校にはない考えだったので創ったのが『ユメタン』なのです。それが2008年のことでした。
以来、改訂を重ねながら『新ユメタン』や『新ユメジュク』、『ユメブン』、『ユメリス』、『新ユメサク』が現在のラインナップです。来年2月には『夢をかなえるリーディング ユメリー』を刊行しますが、すべて「英語が話せるようになりたい」という人のための本です。
しかし、肝心の英語を話すための本がありません。英語を話すためのトレーニングって、本ベースでは難しいんですよね。音声を使うことでできると言えばできるのです。授業で行うことはできます。しかし、家庭学習でその本をやるとなると、本当に英語が話せるようになりたいという強い願望を持った生徒しか勉強しないことになるでしょう。まぁ、勉強というのはそもそもそういうものなんですけどね。ただ、構想は持っていますので、どうすべきかなぁとこの数年考え続けてきました。
今日はGAKKENの教育開発事業部長さんが我が家においでくださって、2時間ほどお話をさせていただきました。結果、スピーキングと英作文と英文法を組み合わせた形の本を創ろうかということになりました。これならば、英語が話せるようになりたいと思っていなくても、英作文や英文法の勉強になりますので、受験に直結します。また、スピーキングができるようになる(つまり、与えられた日本語を瞬時に英作できるようになる)と、英語力は爆発的に上がります。
おそらく刊行は来年の春以降になります。まずは生徒向けに数冊。そして、大人向けにも何冊か出しましょうという流れになりました。英語が話せるようになりたい!という気持ちを持っていらっしゃる方はどうぞご期待ください。ただし、僕の本なので1000本ノック的にハードな本です。でも、確実に英語が話せるようになります。
木村達哉拝