共通テストが近づいてきましたね。あと1か月ほど。リーディングに関しては(今年1月の共通テストは)かなり簡単でしたので、『ユメタン①』レベルの単語を100%潰しておけば、それほど怖れることはないように思います。問題はリスニングでしょうね。ここはやっている子とやっていない子の差がめちゃくちゃ出るところではないでしょうか。
やっている子は毎日やります。やっていない子はそれを知りません。毎日やっているということを知らないんですね。だから週に2回とか3回程度しかやりません。この「やる」というのを勘違いしている人もいます。書店さんに言ってセンター試験用として売られていた本を買ってくるわけです。表紙は共通テスト用になっているのでしょうが、昨年まではセンター試験対策本だった本を、です。
そして、多くの子が問題を解きます。リスニングができるようになって問題集をやるなら問題はないのでしょうが、聞けるようになるためのトレーニングもしていないのに、問題を解くのです。言うなれば、バントができるようになっていない野球部の生徒が試合に出るようなものです。そして「できない」と嘆くのですね。先に練習したほうがいいよと言いたくなります。
リスニングができるようになるためには、音読をしなければなりません。というよりも、音読に次ぐ音読をしなければなりません。語彙力を高めることと音読をすることが両輪です。この2つを愚直にやっているうちに、聞き取れる部分が増えてくるはずです。聞き取れるようになると、あとはさぼらないで毎日やることです。365日のうち360日ぐらいは音読をします。そうすると次のステージに行きます。
が、音読をやっているのに聞き取れるようにならないという人がけっこうおられます。それはおそらく音読の方法を間違っているからだと思われます。詳細は動画で話しましたので、音読の方法を知らないという人はこちらで必ず確認してください。
共通テストのリスニングは、センター試験に比べて少しタフになりました。それは1回読みになったとかいうようなものではありません。それはGTECなどで生徒たちはもうある程度は慣れているはずです。センター試験に比べると、長さにしても内容にしても、タフになりましたね。そのぶんしっかりとやっている生徒たちとそうでない生徒たちでは大きい差が出るのも当然です。残り1か月、毎日リスニングのトレーニングをしましょう。10分でもいいから、必ず毎日やりましょう!
木村達哉拝