紀伊國屋書店加古川店さんでキムタツフェアを開催してくださっているんです。僕のことを知らない人は「キムタツ？だれ？」ってことになるんでしょうから、僕にとっては多くの方々に自分を知っていただける機会となります。ありがたいです。僕を知ってくださっている人のなかには、灘校の生徒たちにどういう本を勧めたんだろうと足を止めてくださる方もいらっしゃると思うんですね。多くの方々に本を読んでいただける機会となります。つまり、僕にとってもお客さんにとっても良い機会です。

教養は本を読むことと経験値を上げることによって獲得できます。読書だけでは駄目でしょうし、経験値だけでは駄目でしょうね。どちらも大切な要素です。本じゃなくてネットでもいいじゃないかと思われる方もいらっしゃるでしょうが、ネットは玉石混交ならぬ石石混淆です。ネットリテラシーを持っておられる方はいいかもしれませんけれども、ほとんどの方は気軽にネット検索して、誰かの感想や印象を頭に刷り込んでしまいます。

僕は灘校時代、生徒たちに本を毎月最低でも１冊は推薦してきました。自分が読んだ本のなかからハズレのない１冊を、です。勧めるだけでは説得力がないかと思い、書評を書いて配付していました。それを読んで面白そうだなと思ったら生徒たちは読んでいたように思います。

また、選書は偏らないように気を付けました。小説が大好きなのです。小説を読みながら考えに耽ることで自分の思考力を鍛えてきたように思います。でも、中には小説以外のものが好きな生徒もいますからね。『人を動かす』や『嫌われる勇気』といった本も推薦しました。

29日の午後から加古川に行ってこようと思っています。やっぱりね、僕の名前を出してくださっているのに足を運ばないなんて、礼を失するようなことはしたくないですから。書店員さんに挨拶をさせていただき、何冊かを買って帰ろうと思っています。加古川やたつのあたりにお住いの方がこのブログを読んでいらっしゃったら、どうぞキムタツフェアを覗いてみてください。

木村達哉拝