琉球新報社のイベントに参加したという高校生からメールが届きました。ゲームがやめられない…という悩みを抱えているそうです。動画でも答えましたが(こちらです)高校生本人からメールが来るというのは珍しいパターンです。保護者から、自分の子どもがゲームばかりしているというメールが届くというのはよくあるのですが、本人が苦しんでいると訴えてくるのは初めてではないでしょうか。
煙草ってめっちゃ依存性があるんですね。僕も以前は吸っていたのです。なかなかやめられなかったのですが、あることがあってスッパリやめました。でも、多くのスモーカーたちは、やめたいと思いながらもやめられずにいます。あんなに臭いものはないじゃないですか。50メートル向こうにいる人が煙草を吸っていても、あの実に嫌な臭いが、うんこよりくさい臭いがするじゃないですか。スモーカーの吐く息ってめちゃくちゃ臭いじゃないですか。それに健康に超絶悪いじゃないですか。
つまりですね、煙草に良い点などないわけです。ところがやめられないんです。だから、本当にやめたい人は病院にかかって(禁煙外来)医師に管理してもらいながら徐々に煙草をやめるんです。ドラッグについては経験的に知っているわけではありませんが、おそらく同じような、いやもっと苦しい思いをしてやめるんでしょうねぇ。
上の動画で話したとおり、ゲームにしても煙草やドラッグと同じだと思うんです。背中を丸めてゲームをしている時間を、能動的で生産的なことに、生徒の場合は読書や勉強なんでしょうけれども、それに割くことができれば、もっと知性と教養のある人間になれるはず。どうすればやめられるんだ…と悩みながらもついつい手を出してしまうんでしょうね。
でもね、悩む人ってまったく悩まない人よりもずいぶんましだと思うんですね。なんとかしないとと思っているのですから。そういう人は僕の動画を見て、ちょっとずつ勝ち癖を身につけていってやろうと頑張ってくれるように思うんです。問題は、まったく悩まずにえんえんとゲームをしている人ですよね。読書も勉強も何もせずにひたすらゲームをして過ごす十代の子のいかに多いことか。
本来、もっと文科省や厚労省あたりが本格的に取り組まないといけない課題じゃないかなぁと思っているのです。そうすれば、親御さんも気軽にゲームができるディバイスを子どもに与えるようなことはないんじゃないでしょうか。自己管理ができる子であれば問題ないのですが、甘えに負けてしまうような大多数の子どもに、これを与えておきさえすれば静かになってくれるという危険なドラッグをあまりにも簡単に与えすぎているように、僕は思っています。
木村達哉拝