今日は(株)POPER主催のオンラインセミナーで、リスニング力とスピーキング力を伸ばすための方法について、約1時間しゃべらせていただきました。担当の佐久間さんと(株)モノリスジャパンの高下さんにはお世話になりました。約300人の方々がお申し込みになったそうです。感謝申し上げます。
リスニング力を伸ばすためには語彙力がかなり必要です。語彙力といってもリーディングに必要な語彙力よりもタフな語彙力となります。聞こえてから「えーっと、これってどういう意味だったっけ」と考えていると、どんどん英語が流れていってしまいますよね。QR(クイックレスポンス)ができる単語や熟語こそリスニングにおいて「使える単語」だと言えます。
スピーキングではどうでしょう。頭に話すことを思い浮かべて話し始めるのですが、これまた「えーっと、これを英語でなんというんだっけ」なんてやっていると上手く話すことができません。スピーキングの場合もQRできる語句を増やそうと努力することが大事です。『新ユメタン』や『新ユメジュク』はそのために創ったのです。音声を使ってQRを楽しんでもらえればと願っています。
言うまでもないことですが、聞くためのトレーニングや話すためのトレーニングが必要です。が、なによりもベースになるのは語彙力です。読む場合には返り読みができますので、かなり速読をする場合を除くとQRできる必要はありません。したがってリーディングとリスニングで必要な語彙力は、タフさという点で異なります。ライティングとスピーキングでも同じことが言えます。
英語を聞いたら即座に意味が、日本語を聞いたら即座に英語が、それぞれ出てくるようになると、リスニングやスピーキングの力はかなり上がってきているはずです。僕のタフな本を使ってくれている人たちは、単に覚えるだけではなく、クイックレスポンスができるようになるまで反復をしてくださいね。
何度も言います。そのために創ったのです。
木村達哉拝