今日は母の誕生日です。84歳になりました。したがって年女です。もちろん、生きていれば、ですけどね。彼女の好きなぜんざいや、彼女がこよなく愛した白玉屋のみむろを仏壇に供えました。天理高校の先生が送ってくださったんです、みむろ。大神神社に行くと必ず白玉屋さんに寄り、彼女はみむろを買っていたのです。お酒を仏壇やお墓に備えるのは良くないとお坊さんに言われたので、彼女の大好きだった菊正宗は供えませんでした。
子どもの頃からよく叱られました。というか、よく平手打ちをされました。当時はそんなのが当たり前でしたからね。怒られると叩かれるのが一般的な時代です。でも、それ以上によく褒めてもらいました。僕の描いた絵が校長室の横の掲示板に掲げられたときは、参観日に掲示板の前に陣取り、これうちのタツが描いたんですわと誰も聞いていないのに喋っている大阪のおばちゃんでした。
彼女が旅立ったのは62歳のとき。肺がんであることは、死後の解剖でわかりました。当時の医療ではわからなかったんでしょうね。成人病センターのお医者さんが肩を落としておられたのを今もはっきりと覚えています。最期の3日間は呼吸ができず、かなり苦しそうでした。
その3日間の様子は以後の僕に大きい影響を及ぼしました。ジョブズがスタンフォード大学の卒業式で語ったように、今日が僕の最後の日だとすれば、今からやろうとしていることを本当にやるのか?を考えるようになりました。一日一日を切に生きることが何よりも大事だなと思うようになりました。うまく生きられなかった日は、寝つきが悪くなりました。まぁ、そういう日もありますけどね。
もし彼女が生き続けていたら、僕の人生を見てどう言うでしょうね。アホやなぁと嬉しそうに笑いながら言ってくれればいいなぁと思っています。そしてこれからも、愛を捧げ、切に生きることにします。人さまの施しにありがとうございますと頭を下げながら、一生懸命に生きます。そしてそれが誰かの役に立てば嬉しく思います。
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木村達哉拝