鹿児島に行ってきました。僕の絵本を出してくださるラグーナ出版の川畑代表や編集者の方々と最終の打ち合わせをするためです。ページ数の関係で1枚削除しないといけないなぁということだったのですが、逆にあと1枚増やすことができれば(ページ数は常に4の倍数でないといけないんです)という話になりました。
すでにその本の絵はすべて描き終わっているのですが、そういうことならあと1枚描きます!という言葉がその場の勢いも手伝ってクチから飛び出してきましてね。ええ、週末は色鉛筆を握りしめて離さない時間を過ごすことになりそうです。
とは言っても、土曜日は大阪のSUR(シュールと読みます)という塾で、新中学1年生の保護者対象に講演がありますし(詳細はこちら)、日曜日は河合塾大阪校で同じく大学受験生の保護者と本人対象に講演があります。ですので、それ以外の時間に頑張ることになります。月曜日に送りますと先方に伝えましたので、完成しなければ寝ることができません。寝なくても死なないのですが、まぁ頑張りますよ。
絵が苦手で、子どものときはもう美術の時間が苦痛でしてね。高校の美術の先生に「うちの3歳の娘のほうが上手い」とみんなの前で言われ、その時は笑っていましたし、特に傷つきもしなかったのですが、あとから考えるとそのときに自分の「絵を描く」という興味と才能をデリートしてしまったように思います。先生が悪いわけではありませんが、もったいないことをしました。
今は絵の構想を練るのが好きです。それと絵を見る時間が好きです。絵を見ているときには、これを描く前に画家や絵本作家がどういうことを考えたのか、その時代はどういう時代だったのか等について思いを馳せます。僕が創った絵たちも、僕が死んでから何十年も経ったあとに、そういうふうに思ってもらえたらいいなぁと思っています。今はまだまだ絵のなんたるかもわかっていませんので、ひたすら勉強です。絵本はおそらく来月出せると思いますので、よかったら手に取って見てください。
木村達哉拝