僕にも娘がいるので、ひな祭りというと懐かしい気持ちになります。特に若い頃はカネがありませんでしたし、両親もご存じのとおり悲惨な目に遭っていましたので孫に高い雛人形を買える余裕があるわけもなく(あったらカネ返せってことですわな)、もしかしたら娘には可哀想なことをしていたのかなぁとも思います。
「とも思います」と書いたのは、うちの娘は特に「雛人形がほしい!」と泣くような子ではありませんでした。むしろ楽しく笑顔で過ごしているのが一番だったように思います。彼女も今は結婚して広島におりますが、貧乏なりに僕も必死に働いていましたし、子どももわかってくれていたのではないかなぁ・・・と、自分の傷を自分で舐めながら生きております。
そんなひな祭り。現在の木村家にはまったく縁のない日です。灘校時代も男子校でしたしね。教室で3月3日?なにそれ? あぁ、「耳の日」じゃね? 耳って大事だよね。耳くそはちゃんと取ろうぜという会話が交わされたかどうかは不明ですが。
この「〇〇の日」っていうのが、僕の使っている沖縄手帳に記されているんです。これがかなり面白い。ちなみに昨日、3月2日は「不発弾根絶を祈念する日」です。1974年に沖縄県小禄で不発弾爆発で幼稚園児らがお亡くなりになっているんです。おそらくそれがきっかけで制定されたのでしょうね。明日3月4日は「さんしんの日」です。三振の日じゃないですよ。三線の日です。そして3月5日は? そうです、これは書くまでもないと思いますが「珊瑚の日」です。3月6日は「三郎の日」ではありません。北島三郎さんがびっくりしますわな。なぜか「島らっきょうの日」なんですって。面白いでしょ。なんで島らっきょうの日なんだろうって調べたくなりますよね。
個人的には、NPOふくしま学びのネットワークで活動していることもありますので3月11日と、被災地に住んでいるということで1月17日、そして父母の誕生日と命日は忘れないようにして手帳には書きつけています。そしてもう1つ、5月20日も大切な日です。2005年5月20日は僕が初めて本を出した日なのです。皆さんにとって大切な「〇〇の日」は何月何日でしょうか。
木村達哉拝